■病気 帯状疱疹 [病気(た行)]
水ぼうそうウイルスが再活動
私たちが子供の頃によくかかる病気の一つに、水ぼうそう(水痘)があります。ウイルス性の病気である水ぼうそうは、一度発症して治ってしまうと一生感染しません。
ところが、その時のウイルスは死んでしまったのでなく、長い間、体の中の神経節に潜り込んでいたのです。このウイルスが、病気などで抵抗力が弱くなった時や疲れた時、あるいは年を取ったことにより再び活動を始めることがあります。これが、皮膚の病気「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。
ただし、子供の頃に水ぼうそうにかかったといっても、必ずしも帯状疱疹になるわけではありません。10人に1〜2人の確率とされています。
体の片側に出る帯状の水ぶくれ
帯状疱疹は神経の通っている部分に、それも体の左右どちらかに帯のように現れます。
初めはピリピリ、チクチクした痛みから始まり、しばらくするとその部分が帯状に赤くなり、やがて水ぶくれになって神経痛のような激しい痛みを伴います。
一番、多いのは、肋間(ろっかん)神経のある胸から背中にかけてです。顔面にある三叉(さんさ)神経に沿って現れる場合は、失明や顔面神経麻痺を伴うこともあるので、特に注意が必要です。この他、下腹部、腕、足、おしりの下などにも現れます。
痛みが始まってから水ぶくれが治るまでの期間は、通常、約3週間〜1カ月です。痛みは水ぶくれが治る頃に消えますが、治った後も長期間にわたって、しつこく痛むことがあります。こちらは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれ、高齢者に多いものです。
帯状疱疹の自覚症状は非常にわかりやすいものですから、帯状疱疹後神経痛にまで進行する前に、できるだけ早く皮膚科で診てもらうようにしましょう。
体力が低下した時が要注意
加齢、病気、疲労、ストレスなどで体の抵抗力が落ち、おとなしかったウイルスが活動し始めることで、帯状疱疹は起こります。
完全に帯状疱疹を予防する方法はありませんが、日ごろから栄養と睡眠を十分にとり、適度に運動を行うなど、心身の健康に気を配って体力を低下させないことが、最も大切な予防法です。
できるだけ初期に治療を
どんな病気でも同じですが、帯状疱疹にかかった場合も、できるだけ初期に治療を始めたほうが早く治ります。
帯状疱疹後神経痛は、ウイルスによって神経が破壊されることが原因と考えられています。従って、治癒に時間がかかるほど、また発症時の痛みが強いほど、帯状疱疹後神経痛に進みやすくなります。
帯状疱疹の治療では、原因療法として抗ウイルス剤、対症療法として消炎鎮痛剤が処方されています。
抗ウイルス剤は、ウイルスの増殖を阻止して治癒を早めます。神経がまだ破壊されていない初期の段階で使用すれば、帯状疱疹後神経痛の予防が期待できます。
また、痛みがひどい場合は、神経ブロックを行って痛みを止める治療法が有効です。
神経ブロックとは、局所麻酔剤を用いて、神経の流れを一時的に遮断する治療法です。この治療法によって血液循環がよくなるとともに、神経の緊張が和らぎ、その神経が支配している領域の痛みを止めることができるのです。
詳しい病気の解説は四百四病の事典(http://ksjuku.com/jiten.html)へどうぞ
私たちが子供の頃によくかかる病気の一つに、水ぼうそう(水痘)があります。ウイルス性の病気である水ぼうそうは、一度発症して治ってしまうと一生感染しません。
ところが、その時のウイルスは死んでしまったのでなく、長い間、体の中の神経節に潜り込んでいたのです。このウイルスが、病気などで抵抗力が弱くなった時や疲れた時、あるいは年を取ったことにより再び活動を始めることがあります。これが、皮膚の病気「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。
ただし、子供の頃に水ぼうそうにかかったといっても、必ずしも帯状疱疹になるわけではありません。10人に1〜2人の確率とされています。
体の片側に出る帯状の水ぶくれ
帯状疱疹は神経の通っている部分に、それも体の左右どちらかに帯のように現れます。
初めはピリピリ、チクチクした痛みから始まり、しばらくするとその部分が帯状に赤くなり、やがて水ぶくれになって神経痛のような激しい痛みを伴います。
一番、多いのは、肋間(ろっかん)神経のある胸から背中にかけてです。顔面にある三叉(さんさ)神経に沿って現れる場合は、失明や顔面神経麻痺を伴うこともあるので、特に注意が必要です。この他、下腹部、腕、足、おしりの下などにも現れます。
痛みが始まってから水ぶくれが治るまでの期間は、通常、約3週間〜1カ月です。痛みは水ぶくれが治る頃に消えますが、治った後も長期間にわたって、しつこく痛むことがあります。こちらは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれ、高齢者に多いものです。
帯状疱疹の自覚症状は非常にわかりやすいものですから、帯状疱疹後神経痛にまで進行する前に、できるだけ早く皮膚科で診てもらうようにしましょう。
体力が低下した時が要注意
加齢、病気、疲労、ストレスなどで体の抵抗力が落ち、おとなしかったウイルスが活動し始めることで、帯状疱疹は起こります。
完全に帯状疱疹を予防する方法はありませんが、日ごろから栄養と睡眠を十分にとり、適度に運動を行うなど、心身の健康に気を配って体力を低下させないことが、最も大切な予防法です。
できるだけ初期に治療を
どんな病気でも同じですが、帯状疱疹にかかった場合も、できるだけ初期に治療を始めたほうが早く治ります。
帯状疱疹後神経痛は、ウイルスによって神経が破壊されることが原因と考えられています。従って、治癒に時間がかかるほど、また発症時の痛みが強いほど、帯状疱疹後神経痛に進みやすくなります。
帯状疱疹の治療では、原因療法として抗ウイルス剤、対症療法として消炎鎮痛剤が処方されています。
抗ウイルス剤は、ウイルスの増殖を阻止して治癒を早めます。神経がまだ破壊されていない初期の段階で使用すれば、帯状疱疹後神経痛の予防が期待できます。
また、痛みがひどい場合は、神経ブロックを行って痛みを止める治療法が有効です。
神経ブロックとは、局所麻酔剤を用いて、神経の流れを一時的に遮断する治療法です。この治療法によって血液循環がよくなるとともに、神経の緊張が和らぎ、その神経が支配している領域の痛みを止めることができるのです。
詳しい病気の解説は四百四病の事典(http://ksjuku.com/jiten.html)へどうぞ
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