■病気 食道異物 [病気(し)]
食道内に停滞、はまり込んで、周囲に炎症を起こすもの
食道異物とは、何らかの原因で飲み込まれて、咽頭(いんとう)や食道内に停滞、はまり込んだもの。
異物の種類としては、乳幼児や小児では硬貨、おもちゃ、ボタン電池、針、くぎ、ピン、はしなどが代表的で、大人では魚の骨、入れ歯、錠剤のPTP(銀色のカバー)などが代表的です。時には、肉、サザエなどの食べ物が異物となることもあり、ステーキハウス症候群とも通称されます。
異物を飲み込んだと気付かない場合は、ものが飲み込めない、吐く、胸痛、吐血などの症状が出ます。幼児では、吐く、唾液が多いなどがあり、乳児では、授乳のたびに泣くなどの症状が現れます。
硬貨を飲み込んだ場合、大部分が胃まで落ち、小腸、大腸を通過して自然に肛門(こうもん)から排出されます。乳幼児や小児でボタン電池、鋭利なものを飲み込んだ場合、4〜8時間くらいたつと、食道組織の破壊が起こり、食道潰瘍(かいよう)から食道壁に穴が開く穿孔(せんこう)を起こします。
大人で入れ歯や錠剤のPTPなどの鋭利なものを飲み込んだ場合、食道粘膜に刺さると食道炎、潰瘍を生じ、胸痛、狭窄(きょうさく)感を起こします。食道壁に穿孔を起こすと、細菌感染を併発して、食道膿瘍(のうよう)、縦隔炎などの疾患を起こして、発熱、胸痛、腹痛さらには呼吸困難などの症状が出て危険となりますが、抗生物質の使用で防ぐことができます。
最も危険なものは魚の骨で、大動脈へ刺さっての死亡例もあります。
食道異物の検査と診断と治療
成人では異物を飲み込んだ自覚のある人、また食物がつかえる、飲み込むと痛いなどの症状がある場合、乳幼児や小児では食べると吐く、つばを飲み込まない、何となくおかしい場合は、内科、小児科、気管食道科を受診します。
食道異物が疑われる時、医師は胸部・腹部X線検査で確かめます。硬貨、ボタン電池、入れ歯などは存在がわかりますが、X線で透過してしまうような錠剤のPTP、食べ物、おもちゃ、小さい針など撮影されないものもあります。
この場合は、水溶性造影剤(ガストログラフィン)を使用して食道の造影を行う方法もありますが、小さいものは見逃してしまうことがあるため、治療目的も兼ねて、内視鏡検査が必要になります。
また、食道に病変がある場合は、食道に異物が停滞する症状がよく起こりますので、精密検査が望まれます。
異物が食道に停滞している場合は、大人は咽頭麻酔後、乳幼児や小児は全身麻酔後、小さいものであれば鉗子(かんし)でつまんで除去します。角が鋭利な錠剤のPTPなどであれば、内視鏡の先端に透明キャップなどを装着して除去します。
食道壁の穿孔の可能性がある場合、内視鏡的に摘出が困難な入れ歯などの場合は、全身麻酔下に食道を切開して摘出します。
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食道異物とは、何らかの原因で飲み込まれて、咽頭(いんとう)や食道内に停滞、はまり込んだもの。
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異物を飲み込んだと気付かない場合は、ものが飲み込めない、吐く、胸痛、吐血などの症状が出ます。幼児では、吐く、唾液が多いなどがあり、乳児では、授乳のたびに泣くなどの症状が現れます。
硬貨を飲み込んだ場合、大部分が胃まで落ち、小腸、大腸を通過して自然に肛門(こうもん)から排出されます。乳幼児や小児でボタン電池、鋭利なものを飲み込んだ場合、4〜8時間くらいたつと、食道組織の破壊が起こり、食道潰瘍(かいよう)から食道壁に穴が開く穿孔(せんこう)を起こします。
大人で入れ歯や錠剤のPTPなどの鋭利なものを飲み込んだ場合、食道粘膜に刺さると食道炎、潰瘍を生じ、胸痛、狭窄(きょうさく)感を起こします。食道壁に穿孔を起こすと、細菌感染を併発して、食道膿瘍(のうよう)、縦隔炎などの疾患を起こして、発熱、胸痛、腹痛さらには呼吸困難などの症状が出て危険となりますが、抗生物質の使用で防ぐことができます。
最も危険なものは魚の骨で、大動脈へ刺さっての死亡例もあります。
食道異物の検査と診断と治療
成人では異物を飲み込んだ自覚のある人、また食物がつかえる、飲み込むと痛いなどの症状がある場合、乳幼児や小児では食べると吐く、つばを飲み込まない、何となくおかしい場合は、内科、小児科、気管食道科を受診します。
食道異物が疑われる時、医師は胸部・腹部X線検査で確かめます。硬貨、ボタン電池、入れ歯などは存在がわかりますが、X線で透過してしまうような錠剤のPTP、食べ物、おもちゃ、小さい針など撮影されないものもあります。
この場合は、水溶性造影剤(ガストログラフィン)を使用して食道の造影を行う方法もありますが、小さいものは見逃してしまうことがあるため、治療目的も兼ねて、内視鏡検査が必要になります。
また、食道に病変がある場合は、食道に異物が停滞する症状がよく起こりますので、精密検査が望まれます。
異物が食道に停滞している場合は、大人は咽頭麻酔後、乳幼児や小児は全身麻酔後、小さいものであれば鉗子(かんし)でつまんで除去します。角が鋭利な錠剤のPTPなどであれば、内視鏡の先端に透明キャップなどを装着して除去します。
食道壁の穿孔の可能性がある場合、内視鏡的に摘出が困難な入れ歯などの場合は、全身麻酔下に食道を切開して摘出します。
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タグ:病気(し) マロリー・ワイス症候群 食道静脈瘤 機能性胃腸症(機能性ディスペプシア) 蛋白漏出性胃腸症 移動盲腸 慢性びらん性胃炎 櫛状胃炎 胃切除後障害 臍炎 胃粘膜下腫瘍 胃ポリープ 潰瘍性大腸炎 食道異物 スキルス胃がん 過敏性腸症候群 食中毒 胃潰瘍 胸焼け 胃炎 臍ヘルニア クローン病 虫垂炎 大腸がん 胃がん 急性虫垂炎 食道がん 偽膜性腸炎 感染性胃腸炎 赤痢 十二指腸潰瘍 潰瘍 逆流性食道炎 胃神経症(神経性胃炎) 急性胃炎 低酸症 食道憩室 細菌性下痢症 細菌性急性胃腸炎 胃マルトリンパ腫 慢性胃炎 急性腸炎 急性大腸炎 アメーバ赤痢 慢性腹膜炎 ロタウイルス腸炎 食道、胃腸、肛門の病気 食道炎 急性腹膜炎 胃の不快症状 食道裂孔ヘルニア 慢性腸炎 吸収不良症候群 腸結核 胃アトニー 胃酸過多症 急性食道炎 大腸憩室 食道神経症(ヒステリー球) 急性出血性腸炎 薬剤性大腸炎 ヒステリー球(食道神経症) 牛乳不耐症 巨大肥厚性胃炎 メネトリエ病 胃巨大皺襞症 無酸症 胃酸欠如症 胃酸減少症 減酸症 好酸球性胃腸炎 好酸球性消化管疾患 食道バレット上皮 胃カルチノイド ガストリノーマ
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