■病気 毛巣瘻 [病気(ま行)]
肛門の少し上の仙骨部の皮膚の下に、小さな穴が開いている状態
毛巣瘻(もうそうろう)とは、肛門(こうもん)の少し上の仙骨と尾骨の結合部、またはその近辺の皮膚の下に、1個から数個の小さな穴が開いている状態。毛巣洞、毛巣洞炎とも呼ばれます。
生まれた時から毛巣瘻がある場合は、皮膚の表面から体の内側に向かって管が伸びており、先天性皮膚洞とも呼ばれます。ふだん症状はありませんが、痛みがあって、穴の回りがはれたり、穴から膿(うみ)などが出てきたりする場合は、細菌による炎症が起こっている可能性があります。炎症が起こっている間は、椅子(いす)に座るのが困難になるほどの痛みを伴うこともあります。
穴の回りにはしこりができ、皮膚の下の管の内部には分泌物がたまっていて、時に毛が2、3本認められることがあります。膿が出て時間がたつと炎症が小さくなり、また時間がたつと炎症を起こすことを繰り返すケースも、多くみられます。
この生まれ付きの毛巣瘻では、まれに穴が脊髄(せきずい)神経につながっていたり、脊椎破裂や二分脊椎などといった背骨や脊髄神経の疾患があったりすることもあります。原因は、胎生期に受精卵から臓器ができ上がっていく時の不具合です。
生まれた後に毛巣瘻ができる場合は、座ることによって押さえつけられたり、擦られたりした毛が皮膚の中に埋まり、炎症を起こすことが原因とされています。長時間の運転をする職業の男性の臀部(でんぶ)によく起こりますが、肛門の周囲以外に、わきの下などの毛深い部分にもできます。
体毛の多い人にみられ、多くがホルモン活動の活発な20歳代までに発症します。男女比は3対2といわれています。
炎症を起こした時の症状が痔瘻(じろう)に似ているため、間違えられることもありますが、別の疾患です。原発口や肛門管との連絡が見当たらないことから、痔瘻と区別できます。
毛巣瘻の検査と診断と治療
ふだんは管の中が便などで不潔にならないように気を付けるだけでよいのですが、炎症が起きた場合は肛門科の専門医を受診します。また、生まれ付きの毛巣瘻では、まれに背骨や脊髄神経の疾患があったりする場合もありますので、子供の臀部に小さなくぼみや穴を見付けたら、一度は肛門科を受診することが勧められます。
医師による治療では、炎症が起きている場合には抗生物質や炎症を抑える薬を投与したり、皮膚を切開して膿を出す処置をしたりします。この薬の投与や膿を出す処置だけでは、いったん炎症が治まっても再発する場合が多いとされています。
完全に治すためには、穴から伸びる管やその内部の毛などを、周囲の組織とともに切り取る手術が必要です。手術は、日帰りですむこともあります。
手術をした場合、炎症を起こしていないものは1回でほとんど治りますが、炎症を繰り返しているものは再発することがあります。手術後の再発予防に、局所の剃毛(ていもう)や永久脱毛、除毛クリームの使用なども行われています。
ウェブ版の健康創造塾にアクセスできます。
携帯i-mode版の健康創造塾にアクセスできます。
携帯au版の健康創造塾にアクセスできます。
携帯Yahoo!ケータイ版の健康創造塾にアクセスできます。
毛巣瘻(もうそうろう)とは、肛門(こうもん)の少し上の仙骨と尾骨の結合部、またはその近辺の皮膚の下に、1個から数個の小さな穴が開いている状態。毛巣洞、毛巣洞炎とも呼ばれます。
生まれた時から毛巣瘻がある場合は、皮膚の表面から体の内側に向かって管が伸びており、先天性皮膚洞とも呼ばれます。ふだん症状はありませんが、痛みがあって、穴の回りがはれたり、穴から膿(うみ)などが出てきたりする場合は、細菌による炎症が起こっている可能性があります。炎症が起こっている間は、椅子(いす)に座るのが困難になるほどの痛みを伴うこともあります。
穴の回りにはしこりができ、皮膚の下の管の内部には分泌物がたまっていて、時に毛が2、3本認められることがあります。膿が出て時間がたつと炎症が小さくなり、また時間がたつと炎症を起こすことを繰り返すケースも、多くみられます。
この生まれ付きの毛巣瘻では、まれに穴が脊髄(せきずい)神経につながっていたり、脊椎破裂や二分脊椎などといった背骨や脊髄神経の疾患があったりすることもあります。原因は、胎生期に受精卵から臓器ができ上がっていく時の不具合です。
生まれた後に毛巣瘻ができる場合は、座ることによって押さえつけられたり、擦られたりした毛が皮膚の中に埋まり、炎症を起こすことが原因とされています。長時間の運転をする職業の男性の臀部(でんぶ)によく起こりますが、肛門の周囲以外に、わきの下などの毛深い部分にもできます。
体毛の多い人にみられ、多くがホルモン活動の活発な20歳代までに発症します。男女比は3対2といわれています。
炎症を起こした時の症状が痔瘻(じろう)に似ているため、間違えられることもありますが、別の疾患です。原発口や肛門管との連絡が見当たらないことから、痔瘻と区別できます。
毛巣瘻の検査と診断と治療
ふだんは管の中が便などで不潔にならないように気を付けるだけでよいのですが、炎症が起きた場合は肛門科の専門医を受診します。また、生まれ付きの毛巣瘻では、まれに背骨や脊髄神経の疾患があったりする場合もありますので、子供の臀部に小さなくぼみや穴を見付けたら、一度は肛門科を受診することが勧められます。
医師による治療では、炎症が起きている場合には抗生物質や炎症を抑える薬を投与したり、皮膚を切開して膿を出す処置をしたりします。この薬の投与や膿を出す処置だけでは、いったん炎症が治まっても再発する場合が多いとされています。
完全に治すためには、穴から伸びる管やその内部の毛などを、周囲の組織とともに切り取る手術が必要です。手術は、日帰りですむこともあります。
手術をした場合、炎症を起こしていないものは1回でほとんど治りますが、炎症を繰り返しているものは再発することがあります。手術後の再発予防に、局所の剃毛(ていもう)や永久脱毛、除毛クリームの使用なども行われています。
ウェブ版の健康創造塾にアクセスできます。
携帯i-mode版の健康創造塾にアクセスできます。
携帯au版の健康創造塾にアクセスできます。
携帯Yahoo!ケータイ版の健康創造塾にアクセスできます。
タグ:直腸脱 直腸ポリープ 毛巣瘻 食道、胃腸、肛門の病気 病気(ま行) 病気 健康創造塾 臍帯ヘルニア 臍肉芽腫 直腸炎(潰瘍性大腸炎直腸炎型) 移動盲腸 蛋白漏出性胃腸症 ヒステリー球(食道神経症) 横隔膜ヘルニア 薬剤性大腸炎 鼠径ヘルニア(脱腸) 腸閉塞(イレウス) 縦隔炎 腹壁ヘルニア 乳糖不耐症 外痔核 旅行者下痢症 脱肛 内痔核 便秘 痔(じ) あな痔(痔瘻) 肛門周囲膿瘍 切れ痔(裂肛) 肛門掻痒症 肛門神経症 大腸憩室 いぼ痔(痔核) 痔核(いぼ痔) 痔瘻(あな痔) 裂肛(切れ痔) スーパー便秘 血栓性外痔核 慢性便秘 結腸性便秘 けいれん性便秘 直腸性便秘 白色便性下痢症 乳児嘔吐下痢症 便失禁 嵌頓痔核 皮垂 肛門皮垂 排便障害 肛門粘膜脱 肛門括約筋不全 習慣性便秘 アニスムス 骨盤底筋協調運動障害 器質性便秘 細菌性下痢症 直腸瘤 脱腸(鼠径ヘルニア) 移動性過S状結腸症 腸捻転 腸重積症 イレウス(腸閉塞) 潰瘍性大腸炎直腸炎型(直腸炎) 小腸がん 巨大結腸症 バレット食道 胃下垂 炎症性腸疾患 大腸カタル びらん性胃炎 薬剤起因性腸炎 セリアック病 表層性胃炎 過酸症
コメント 0