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■日本でもワクチン接種により、子宮頸がんを防ぐ時代へ [健康ダイジェスト]

 子宮頸がんを予防するワクチンが昨年末に発売され、今年に入ってから産婦人科、小児科、内科などの医療機関でのワクチン接種が広がり始めています。
 子宮頸がん予防ワクチンは「サーバリックス」(英グラクソ・スミスクライン社)で、発症の99%の原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)のうち、約7割の原因となる2つのウイルスの型、HPV16型と18型の感染を予防する効果があります。6カ月の間に3回、腕の筋肉に接種すると、体の中にウイルスに対する十分な免疫ができ、2つの型のウイルスによる感染をほぼ防げます。
 世界ではすでに101カ国でサーバリックスが承認されており、オーストラリア、イギリス、イタリア、マレーシアなどでは定期接種に指定され、10代前半の女性に公の費用負担で接種するプログラムが実施されています。
 一方、日本ではサーバリックスは10歳以上の女性を対象とした任意接種のワクチンで保険が適用されず、費用は全額自己負担となっています。ワクチン本体の費用は1回当たり1万2000円。これに医療機関での接種費用などが加わり、3回で5万〜6万円かかります。
 埼玉県志木市や新潟県魚沼市では、新年度から小学6年から中学1年、ないし3年の女子を対象に、ワクチンの接種費用を全額補助する方針を明らかにしています。
 日本では子宮頸がんにかかる女性は年間約1万5000人で、約3500人が亡くなっています。20〜30歳代の女性に最も多いがんで、若年化が進んでいますが、ヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉で感染するため、性行動を始める前の14歳までの年齢で予防ワクチンを打っておけば、ほぼ感染を防げます。
 14歳以上の女性でもがんの発生を減らす効果が認められており、45歳ぐらいまでは打つメリットが期待できます。
 なお、子宮頸がん予防ワクチンにはもう1種類「ガーダシル」(米メルク社)もあり、日本では万有製薬が承認を申請中で、早ければ年内にも承認される予定。ガーダシルはHPV16型と18型に加えて、性器にいぼができる尖圭(せんけい)コンジローマを引き起こすHPV6型と11型も対象にしています。

 2010年2月17日(水)




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