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■救急救命士の業務を拡大し、重症ぜんそくの薬吸入を解禁 [健康ダイジェスト]

 救急搬送中の処置を充実させ救命率向上を図る目的で、救急救命士の業務拡大を協議している厚生労働省の検討会が、搬送中の重症ぜんそく患者に薬を吸入させる医療行為を新たに認める方針を固めました。有効性などを精査する実証研究を行った上、正式な解禁時期など細部を詰めます。
 搬送中の処置は病院前救護といわれ、発症直後の「超急性期医療」の一環。検討会では、発作で意識障害のある糖尿病患者へのブドウ糖投与や、心肺停止前に静脈の輸液路を確保する処置の可否なども議論しており、救急救命士業務の重要性は今後も増しそうです。
 検討会では、ぜんそく患者が重度の発作を起こし、気管支を広げる「短時間作用性β2刺激薬」を自力で吸入できない場合、救急救命士が代わりに吸入させてよいかどうかを協議。その結果、委員らはこの薬の吸入が簡単で、少量でも効果が高いことを根拠に「重症発作による死亡の減少が期待できる」と判断しました。
 実証研究は、厚労省研究班が全国の複数地域を選んで実施。一定期間、試験的に解禁し、医療、消防、自治体関係者の必要とされる人員数の確認や、どれほど救命に貢献するかなどのデータ分析を行います。       

 2010年3月23日(火)




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