SSブログ

■病院が4月から、医療費明細書の無料発行を開始 [健康ダイジェスト]

 4月から、病院などの医療機関で治療を受けた際には、従来の領収書に加えて明細書も窓口で無料でもらえることになります。明細書には、これまで書かれていなかった詳しい検査内容や薬の正式名称、それぞれの診療報酬の点数が明記され、医療情報の透明化が進みます。
 健康保険制度に基づく医療は、検査や手術の内容ごとに「診療報酬点数表」が細かく決められています。診療報酬は1点につき10円で、医療機関は点数表をもとに患者ごとに医療費を計算。実施した医療行為と投薬量などを明記したレセプト(診療報酬明細書)を作って、健康保険組合へ請求します。
 医療費の一部は患者本人(被保険者)が窓口で支払いますが、その際にもらえる領収書では「初・再診料」「検査(料)」「画像診断(料)」「投薬(料)」の4項目ごとの診療報酬点数しかわかりません。これに対し、レセプトはより詳細で、「検査名」「薬品名」「診療報酬点数」が記載されています。
 97年まで旧厚生省は「患者に告知していない病気を知らせてしまう恐れがある」「医師のプライバシーにかかわる情報も含まれる」などを理由に、健保組合や自治体などに対し、レセプトを患者に見せないよう指導していました。97年以降は、患者が請求すれば開示されるように方針転換されましたが、一般にはあまり知られていませんでした。
 4月からは請求しなくても、レセプト並みの情報が記載された明細書が原則、全医療機関の窓口で無料発行されることになります。入院ベッドが19床以下の診療所の窓口では7月から発行され、明細書発行機能がないコンピューターを使っている一部病院などは除かれます。その場合も患者から求めがあれば、無料で発行されます。
 検査や薬について知りたいことがあれば、医師や薬剤師に尋ねるのが基本ですが、質問し忘れたり、聞きにくかったりした場合でも、この明細書があれば自分である程度調べられ、第三者に聞くこともできます。保管しておけば、検査項目が増えたり、薬が変わったりしたことがわかるというメリットもあります。

 2010年3月27日(土)




nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0