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■自殺防止へ、うつ病患者支援の計画を国が策定へ [健康ダイジェスト]

 年間3万人を超える自殺者対策として、長妻昭厚生労働相は3日、うつ病など精神疾患がある患者への支援策などを盛り込む「精神保健医療のビジョン」を年内に取りまとめる考えを明らかにしました。その上で、「2011年度予算でも一定のものは反映できるようにしたい」と述べました。
 厚労省の自殺とうつの対策を検討する「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」が4月内にも、中間報告をまとめる予定。それを受けて、精神疾患患者や家族ら当事者の意見を踏まえてビジョンをまとめる方針です。
 長妻厚労相は同日、精神疾患の患者や家族らが集まった会議に出席し、「どなたも精神疾患になる可能性があるという前提で、取り組んでいく必要がある」「日本の自殺率は先進国で最も高い。原因はまさに厚労省所管の問題であり、社会保障全体をきちんと立て直すことも大きな課題だ」と対策を強化していく考えを示しました。
 警察庁の調べでは、08年の自殺者は3万2249人。原因を把握できた約2万3000人の場合、うつ病や身体の疾患、多重債務が多くを占めました。09年の自殺者は暫定値で3万2753人に上り、男性2万3406人、女性9347人。

 2010年4月5日(月)




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