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■主要な抗生剤が効かないアシネトバクター菌 国内で確認 [健康ダイジェスト]

 千葉県船橋市の市立医療センターに入院した20歳代の男性から、主要な抗生剤約30種が効かないアシネトバクター菌が見付かりました。日本国内で、この多剤耐性菌が見付かるのは極めてまれ。
 院内感染はないといいます。海外での院内感染が疑われており、研究者は海外からの上陸に警戒するよう、医療機関などに呼び掛けています。
 アシネトバクター菌は、土壌や水回りなどの自然界のほか、人間の皮膚などにも存在する細菌。体力や免疫力が弱まった人、大きな外傷性障害ややけどのある人に感染すると、敗血症や肺炎などを起こし最悪の場合、死に至ることもあります。
 男性はアメリカ留学中に交通事故で大けがを負い、病院で手術を受けました。帰国後、けががなかなか治らないため、昨年7月に同医療センターに入院し、検査で多剤耐性菌の感染が判明しました。男性は治療を終えて回復し、今年1月に退院したといいます。
 日本国内では09年に愛知県、08年に福岡県の病院で、特に強いタイプのアシネトバクター菌の感染が確認されています。
 従来、院内感染に関する世界の注目は、圧倒的にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に注がれてきました。しかし、イギリスやギリシャの研究者は数年来、新たに広がりつつあるアシネトバクター菌への対策が必要だと訴えています。

 2010年4月10日(土)




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404

さまざまな病的脅威は拡大しますね。進化の中で会うべき姿だと思い、痛みに悩む方の労が軽くなりますように、また亡くなられた方のご冥福をお祈りしたいと思います。
さまざまな産業の進化が医療の先端と共にシンクロすることを願わずにいられません。
いつも訪問ありがとうございます。
by 404 (2010-04-13 02:27) 

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