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■ホルモンで自閉症改善 金沢大が臨床結果を発表 [健康ダイジェスト]

 自閉症患者が「オキシトシン」というホルモンを服用すると症状が改善したとの臨床結果を、金沢大などの研究グループが23日、発表しました。
 3歳から自閉症とされてきた20歳代男性で、会話ができず、人と交流ができずにいました。両親が2008年、スイスからオキシトシンの点鼻薬を輸入し服用すると、男性は診察で担当医の目を見て笑い「はい」「いいえ」と答えるようになり、担当医が驚いたといいます。
 オキシトシンは哺乳類に広く分布し、視床下部などで作られるホルモンで、男性は血中のオキシトシン濃度が低かったことが判明。これまでアスペルガー症候群などに効果があった例は海外で報告がありますが、同大の東田陽博教授(神経化学)は「重度の知能障害がある自閉症患者が長期間服用し、改善が確認されたのは初めて」と話しています。
 オキシトシンには乳腺の平滑筋を収縮させて母乳の分泌を促したり、子宮筋を収縮させて出産を促す働きがあるとされます。長年連れ添った夫や妻、あるいは親しい関係にある人と接する時に盛んに分泌されて、信頼感を強める作用があり、人が社会で活動するために必要なホルモンと指摘する研究者もいます。
 治療薬としてさまざまな場面で人に投与されているものの、自閉症の治療薬としてはいまだ認められておらず、男性の点鼻薬は母乳分泌用でした。

 2010年4月24日(土)




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yuuri37

人間の身体って不思議・・・
by yuuri37 (2010-04-24 17:53) 

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