■玄米で脱メタボ実証 琉球大学の医師らが共同研究 [健康ダイジェスト]
玄米を長期間食べると、減量効果が得られ、血管機能が改善したとする研究結果を、沖縄県の琉球大学医学部第二内科と豊見城中央病院糖尿病・生活習慣病センターの共同研究班が3日までにまとめました。
同県内の被験者を対象にした試験では、2カ月間玄米を食べたグループで体重、胴囲がともに減少し、血糖値とインスリン上昇を抑える効果があったといい、健康によいといわれてきた玄米食の効果が改めて、医学的なデータとして裏付けられました。
玄米は、摂取後の血糖値上昇が緩やかな低グリセミック指数(GI)食材の一つ。琉球大学の島袋充生医師らはその点に注目し、2007年から「玄米食の内臓肥満および糖脂質代謝に及ぼす影響:BRAVO(Brown Rice And Visceral fat obesity in Okinawa)試験」の名称で、「男女とも肥満日本一」といわれる県内のメタボリック症候群を持つ30~50歳代の男性30人を対象に、主食を玄米に代え、食後の血糖値や体重、血圧の変化などを測定してきました。
その結果、開始から2カ月後の平均値で体重が2・7キロ(約3パーセント)減少したほか、胴囲は1・5センチ(約2パーセント)減、血圧が6mmHg下がり、悪玉コレステロールの減少も認められました。玄米食を2カ月間摂取したグループを白米食に戻したところ、2カ月後には体重、胴囲、血圧、コレステロールいずれも、玄米食を始める前とほぼ同じ数値まで増加しました。
また、玄米を食べて4時間後の血液を調べたところ、血糖値、インスリンの上昇が緩やかで、糖吸収抑制薬に似た効果が得られたといいます。島袋医師は「食後に血糖が上がる際、体内では喫煙したのと同様な血管機能障害が起きている。糖の吸収を遅くすることで、血管の負担を軽減し、心臓血管病の予防につながるかもしれない」とし、玄米食が血管機能の改善につながると説明。
その上で、試験結果に対し「血糖上昇が緩やかだと、空腹感を感じにくく、食べる量が減って減量効果につながったのではないか。玄米は、メタボや肥満改善に有効な食材といえる」としています。
2010年5月4日(火)
同県内の被験者を対象にした試験では、2カ月間玄米を食べたグループで体重、胴囲がともに減少し、血糖値とインスリン上昇を抑える効果があったといい、健康によいといわれてきた玄米食の効果が改めて、医学的なデータとして裏付けられました。
玄米は、摂取後の血糖値上昇が緩やかな低グリセミック指数(GI)食材の一つ。琉球大学の島袋充生医師らはその点に注目し、2007年から「玄米食の内臓肥満および糖脂質代謝に及ぼす影響:BRAVO(Brown Rice And Visceral fat obesity in Okinawa)試験」の名称で、「男女とも肥満日本一」といわれる県内のメタボリック症候群を持つ30~50歳代の男性30人を対象に、主食を玄米に代え、食後の血糖値や体重、血圧の変化などを測定してきました。
その結果、開始から2カ月後の平均値で体重が2・7キロ(約3パーセント)減少したほか、胴囲は1・5センチ(約2パーセント)減、血圧が6mmHg下がり、悪玉コレステロールの減少も認められました。玄米食を2カ月間摂取したグループを白米食に戻したところ、2カ月後には体重、胴囲、血圧、コレステロールいずれも、玄米食を始める前とほぼ同じ数値まで増加しました。
また、玄米を食べて4時間後の血液を調べたところ、血糖値、インスリンの上昇が緩やかで、糖吸収抑制薬に似た効果が得られたといいます。島袋医師は「食後に血糖が上がる際、体内では喫煙したのと同様な血管機能障害が起きている。糖の吸収を遅くすることで、血管の負担を軽減し、心臓血管病の予防につながるかもしれない」とし、玄米食が血管機能の改善につながると説明。
その上で、試験結果に対し「血糖上昇が緩やかだと、空腹感を感じにくく、食べる量が減って減量効果につながったのではないか。玄米は、メタボや肥満改善に有効な食材といえる」としています。
2010年5月4日(火)
コメント 0