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■家畜への抗生物質投与を制限 米当局、耐性菌を懸念 [健康ダイジェスト]

 米食品医薬品局(FDA)は6月28日、えさや飲み水に混ぜて豚や鶏などの家畜へ常時与える抗生物質の量を減らすよう、畜産業界に求める指針案を発表しました。
 抗生物質を家畜に与えると、病気の治療や予防だけでなく成長促進の効果があり、米国では感染の有無とは無関係に広く使われています。しかし、薬剤耐性菌発生の温床となり、人間の感染症治療が難しくなる恐れがあります。
 抗生物質を使うことで、サルモネラ菌などの耐性菌がはびこる懸念は古くから指摘され、医療現場では使用を最小限に抑えることが常識になっています。
 FDAの指針案は、成長促進を目的とした常時投与を条件付きで廃止するよう勧告した世界保健機関(WHO)の報告書などを紹介。「医療上重要な抗生物質の家畜への投与は、家畜の健康上、必要と考えられる場合に限るべきだ」として対策の必要性を強調しました。60日間の意見募集後、指針をまとめます。
 FDAは1970年代から常時投与を規制しようとしてきましたが、畜産業界などが反対していました。日本では、食品安全委員会が2004年から、家畜に使われる抗生物質の危険度評価をしていますが、現在も常時投与は広く行われています。欧州連合(EU)は成長促進を目的とした常時投与を06年から全面禁止しています。

 2010年7月1日(木)

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