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■電子たばこからニコチンを検出 25銘柄のうち11銘柄 [健康ダイジェスト]

 禁煙グッズとして人気の「電子たばこ」の一部商品で、たばこの煙代わりに吸い込む蒸気にニコチンが含まれていることが、厚生労働省の調査でわかりました。
 大半はパッケージなどに、「ニコチンを含まない」と表示していました。ニコチンを体内に取り入れる商品は医薬品扱いになるため、厚労省は電子たばこの一部商品が無承認医薬品に当たると判断。業者に対する販売中止や回収などの指導を徹底するように、全国の都道府県に通知しました。
 電子たばこは、紙巻きたばこに似せて作られた電子製品で、カートリッジの中のバニラ味、ストロベリー味、ミント味、マルボロ味などの香料の含まれる液体を加熱し、気化した蒸気を吸う仕組み。カートリッジは商品によって異なりますが、数十~数百回吸えます。国内では2007年ごろから販売が始まり、すでに100万個以上が流通したとみられ、現在は少なくと20社程度が取り扱っています。
 国民生活センターが今年8月、国内販売の25銘柄45味を調査し、カートリッジの中の液体に、微量のニコチンが含まれているのを確認。厚労省は今回、これらの商品について実際に体内に入る蒸気を調べた結果、11銘柄15味で蒸気にもニコチンが含まれていたといいます。
 このうち9銘柄12味は、「ニコチンを含まない」と宣伝していました。中でも、ハーレムエレクトリックシガレット、ザプレミアムスモーカー、“TOKYO”スモーカーLS-3930、DT電子たばこターボプレミアムナノの4銘柄については、「景品表示法違反の恐れがある」と指摘しました。
 確認されたニコチンの濃度は普通のたばこと比べるとかなり低く、国民生活センターは「直ちにニコチンの影響が出る量ではないが、安全性の根拠も不十分なので安易な使用は避けてほしい」とし、厚労省は「なぜニコチンが入っていたかはわからない」としています。
 業界団体「一般電子たばこ工業会」(東京都、加盟12社)は、加盟条件として「ニコチンゼロ」の証明書を民間の分析センターで取得することを条件にしています。
 国内では薬事法で販売が認められていないため、禁煙や減煙を目的にした利用が多いとみられますが、海外ではニコチン入りの製品もあります。

 2010年12月27日(月)

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