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■用語 難消化性デキストリン [用語(な行)]

[レストラン]整腸、血糖値上昇抑制などが認められたトクホの定番成分
 難消化性デキストリンは、デンプンの加水分解物であるデキストリンを酵素で分解し、難消化性部分を分離精製した低分子の水溶性食物繊維のこと。
 トウモロコシやジャガイモに含まれるデンプンを培焼し、消化酵素アミラーゼで麦芽糖やブドウ糖などに加水分解、脱色や脱塩などの処理をして、未分解物として得られます。
 日本人の食生活が欧米化し、食物繊維の役割が重視されるようになったため、不足しがちな食物繊維を補う目的で作られました。水によく溶け、低粘性、低甘味で食品本来の味や風味を損ねることがないため、飲料や菓子、練り製品、スープなど多くの食材に幅広く用いられています。
 生理機能としては、美容目的のダイエットからメタボリックシンドロームの改善、糖尿病対策に効果があるといわれ、おなかの調子を整え便通をよくする整腸作用、食後の急激な血糖値上昇の抑制、コレステロールや中性脂肪の低下作用が認められています。
 そして、これらの効果については、厚生労働省が一定の機能表示を許可する特定保健用食品(通称:トクホ)にも指定されています。「おなかの調子を整える食品」としての許可実績が圧倒的に多く、平成17年(2005年)2月にスタートした新特定保健用食品制度では、新たに設けられた規格基準型特定保健用食品の関与成分にも指定されています。
 難消化性デキストリンは食物繊維であることから、あまりにも過剰に摂取すると、おなかが緩くなることが想像できますが、これといった副作用や安全性の問題は今のところ確認されていないようです。

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