SSブログ

■用語 見当識障害 [用語(け)]

[病院]認知症などにより、自分が置かれている環境を理解する能力が障害された状態
 見当識(けんとうしき)障害とは、自分自身が現在置かれている環境を理解する能力が障害された状態のこと。認知症、高次脳機能障害などでみられます。
 見当識とは、時、所、人などについて見当が付いていることを意味します。だから、見当識障害は、今日は何日で、今どこにいて、目の前の相手は誰かなどがわからなくなります。
 季節や日付、朝と夜などが認識できない「時間の見当識障害」、自分が現在いる場所または住んでいる場所が認識できない「場所の見当識障害」、日常的に接している家族や周囲の人達を認識できない「人物の見当識障害」に大別されます。
 見当識障害は、知能活動の中核である大脳皮質の細胞が壊れることによって起こります。脳の外側を広く覆っている大脳皮質は大脳新皮質と呼ばれることもあるように、進化の過程で獲得した新しい脳の構造であり、人間固有の理性的思考、学習、記憶、計画、判断、共感などの高次脳機能を発現するために必要不可欠な部位であり、問題なく日常生活を送るために欠かせない見当識も高次脳機能の一つです。
 そのため、大脳皮質が物理的に損傷したり、病理的な異常がみられたりすると、見当識にさまざまな障害がみられることになります。
 見当識障害が発生する疾患として最もよく知られているものは、脳血管型認知症、アルツハイマー型認知症などの認知症です。事故やけがによる脳の器質的障害によっても、見当識障害が発生し得ます。
 一時的な軽度の見当識障害であれば、頭を激しくぶつけた時に意識がもうろうとする脳震盪(しんとう)でも起こるし、重度の車酔いで三半規管の機能が低下した時にも、見当識失調と呼ばれる平衡感覚の乱れや意識レベルの低下がみられることがあります。
 幻覚、妄想の陽性症状が頻繁に出現する重症の統合失調症や、過去の記憶内容を想起できなくなり自己アイデンティティが拡散する深刻な解離性障害(ヒステリー)でも、各種の見当識障害が発症することがあります。

タグ:双極性障害(躁うつ病) 用語(け) チック症 パニック障害 見当識障害 適応障害 自閉症 不安障害 心因性めまい delete 食道神経症(ヒステリー球) delete セックス依存症(性依存症) delete ヒステリー球(食道神経症) delete クルーゾン症候群 delete アペール症候群 delete 吃音症 delete 見当識障害 delete 退職うつ病 delete ディスチミア親和型うつ病(気分変調性障害) delete 心因性失声症 delete 呑気症 delete 解離性健忘 delete 解離性遁走 delete 離人症性障害 delete 多重人格障害 delete コル アルツハイマー型認知症 delete 非定型うつ病 delete どもり delete ミュンヒハウゼン症候群 delete 神経性食欲不振症 delete 神経性過食症 delete ピック病 delete 仮面うつ病 delete トゥレット症候群 delete レビー小体型認知症 delete 空の巣症候群 delete 薬物依存症 delete ヒステリー性失声症 delete 妄想性人格障害 delete 妄想性障害(偏執症) delete 脳血管性認知症 delete ヌーナン症候群 発達障害 アスペルガー症候群 過食症 心身症 人格障害 知的障害 精神疾患 強迫性障害 五月病 拒食症 解離性同一性障害 アルコール依存症 パラノイア 認知症(痴呆症) 統合失調症(精神分裂病) 精神遅滞(精神薄弱) 心的外傷後ストレス障害(PTSD) 心臓神経症 書痙 若年性認知症 パチンコ依存症 解離性障害 クロイツフェルト・ヤコブ病 境界性人格障害(境界性パーソナリティー障害) 季節性うつ病 気分変調性障害(気分変調症) ウイルソン病 ハンチントン病
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0