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■用語 トリプタン製剤 [用語(た行)]

[病院]片頭痛の特効薬で、薬の飲みすぎによる副作用の頭痛に注意
 トリプタン製剤とは、医療機関で処方される片頭痛の特効薬。セロトニン受容体に直接作用し、片頭痛の原因となる血管の拡張と炎症を抑えます。
 頭痛がひどくなってから服用しても効果があるのが特徴ですが、痛みの出始めに飲むのが最も効果的。約60~70パーセントの片頭痛の発症者に有効で、片頭痛の発作に伴う悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、光過敏、音過敏などの随伴症状に対しても有効であることが示されてきました。
 また、一つのトリプタン製剤が無効でも他のトリプタン製剤が有効であることも、しばしば認められます。吐き気などがあって薬が飲めない時は、点鼻薬や注射剤などがあります。
 片頭痛以外の頭痛には効果がなく、1カ月に10回以上服用すると、薬の飲みすぎによる副作用の頭痛(薬物乱用頭痛、トリプタン乱用頭痛)が起こる可能性があるため、使用に当たっては注意が必要です。トリプタン製剤による薬物乱用頭痛は、鎮痛剤など他剤による薬物乱用頭痛よりも早期、かつ低い服薬頻度で発症すると見なされています。
 欧米では、1990年ごろからスマトリプタンというトリプタン製剤が第1選択薬として片頭痛に用いられて、効果を挙げてきました。日本でも、2000年にスマトリプタンの注射薬が認可され、01年にはスマトリプタンとゾルミトリプタン(ゾーミッグ)が経口薬として認可されました。現在の日本では、4種類のトリプタン製剤が使用可能です。

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