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■重い生理痛を抱える女性の7割、仕事や家事に支障 製薬会社が調査 [健康ダイジェスト]

 重い生理痛を抱える女性の7割が仕事や家事、学業の休止や時間短縮を強いられ、半数は生理を「恐怖」と感じていることが、バイエル薬品(大阪市北区)の調査でわかりました。
 周囲の無理解に孤独感を深める姿も浮かび上がり、専門家は「生理痛は女性のQOL(生活の質)を脅かす。症状がひどければ、我慢せずに専門医受診を」と呼び掛けています。
 同社の調査では、日常生活を送るために鎮痛剤の服用など何らかの医学的措置が必要な20~49歳の女性312人に昨年9月、インターネットを通じて質問しました。生理痛が日常に差し支える状況が何年続いているか聞くと、全体の45パーセントが「15年以上」と回答。40歳代に限るとその割合は68パーセントに増え、「20年以上」も38パーセントを占めました。
 仕事などへの影響については、68パーセントが「休んだり時間を短縮したりする」、95パーセントが「能率・効率が落ちる」と答え、「何もやる気がしない」も84パーセントに達しました。また、47パーセントが「生理がくることは恐怖」と回答、74パーセントが「生理痛を治したい」と切実に考えていました。
 一方、つらさをわかってくれる理解者の数については、14パーセントが「全くいない」と答え、2人以下で過半数の52パーセントを占めました。周囲の無理解に「孤独感にさいなまれる」との回答も38パーセントに達しました。
 生理中の下腹部痛や腰痛、頭痛、吐き気などが日常生活に支障を来すほどひどい場合は、「月経困難症」と呼ばれます。厚生労働省研究班の2000年の調査によると、国内では160万人の女性が月経困難症に悩み、それによる労働損失は推計で年間3800億円にも上ります。
 この月経困難症には、特に原因となる病気がない「機能性の月経痛」のケースと、骨盤腔内に隠れている病気が原因となる「器質性の月経痛」のケースとがあります。同じ月経困難症でも、器質性の月経痛には注意が必要です。引き起こす病気としては、子宮筋腫、骨盤内の炎症、子宮内膜症、卵巣嚢腫などが考えられます。
 聖路加国際病院の百枝(ももえだ)幹雄・女性総合診療部長は、「月経困難症の治療は現代女性に多い子宮内膜症や不妊、卵巣がんなどの予防にもつながる」と指摘し、積極的な受診を勧めています。

 2011年2月13日(日)

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