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■用語 システイン [用語(さ行)]

[レストラン]体内で合成できる非必須アミノ酸の一つで、美容にかかわる栄養素
 システインとは、体内で合成できる非必須(ひっす)アミノ酸の一つ。構造基に硫黄を持ち、体内では必須アミノ酸であるメチオニンから合成されています。
 このシステインには、老化防止につながる抗酸化作用や、肝臓に働き掛けて銅などの有害物質を無害化する酵素を分泌させる効果、ブドウ糖の代謝やコラーゲンの生成を促進する効果があり、体の調子を整え健康に保つ手助けをしてくれます。
 また、システインは、体内では髪の毛、手足の爪(つめ)、皮膚に多く含まれていて、皮膚にあるメラニン色素を活性化させる酵素のチロシナーゼの分泌を抑制する働きがシステインにあります。
 メラニン色素は、紫外線を受けることによって活性化して皮膚を褐色に変色させる働きを持っていますので、メラニン色素を原因とするシミ、そばかすの予防、白い肌と美しい髪の毛を維持する上でも、システインの摂取は欠かせないものとなっているのです。
 システインの過剰摂取は、白髪を増やしてしまうといわれているものの、因果関係などは立証されていません。また、過剰摂取すると、本来ならばシステインが持つ抗酸化作用で減少するはずの活性酸素が増加することがわかっています。活性酸素は老化の原因になるといわれているため、取りすぎは逆効果となります。
 さらに、システインは酸性条件下では安定していますが、中性、アルカリ性条件では微量の重金属イオンにより容易に空気酸化され、同じ非必須アミノ酸であるシスチンに変化し、シスチン結石を作る原因となるため、腎臓(じんぞう)障害を持つ人は摂取量に注意しなければなりません。
 逆に、システインが不足すると、シミ、そばかす、薄毛、切れ毛などを引き起こします。髪の毛や爪だけでなく網膜にも必要なアミノ酸である上に、飲酒や眼精疲労、加齢、過度のダイエットなどによって、不足しがちになる性質をシステインは持っていますので、十分な摂取だけでなく生活の節制も重要になってきます。
 システインを多く含む食品としては、小麦胚芽(はいが)、オート麦(エンバク)などの穀物や、トウガラシ、ニンニク、芽キャベツ、タマネギ、ブロッコリーなどの野菜、牛肉、羊肉、牛乳などが挙げられます。
 システインを体内で合成するメチオニンを含む食品としては、羊肉、レバー、魚肉、しらす干し、かつお節、さけの筋子、卵、牛乳、チーズ、全粒小麦、海苔(のり)、枝豆、干し湯葉、ほうれん草、とうもろこしなどが挙げられます。
 肌の美白効果を高めるためには、システインとビタミンを同時に摂取するのがよいとされています。肉でシステインを摂取するとビタミンCが不足するため、肉と野菜を一緒に食べられるメニューで摂取するのがお勧めです。

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