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■用語 シスチン [用語(さ行)]

[レストラン]含硫アミノ酸の一種で、髪の毛を構成し、解毒作用を有す
 シスチンとは、含硫アミノ酸の一種。毛髪や爪(つめ)、皮膚を形成する硬蛋白(たんぱく)質であるケラチンに、特に多く含まれています。
 含流アミノ酸とは、分子内に硫黄成分を持つアミノ酸のことをいい、毛髪が焼けた時に出る嫌な臭いの正体は、シスチンなどの硫黄成分が原因です。
 体内では、必須アミノ酸であるメチオニンから、シスチンが合成されます。水に溶けにくく、酸化還元されると、シスチン分子が中央で切れて2分子となって、同じ含硫アミノ酸のシステインになります。シスチンとシステインは必要に応じて、それぞれが転換するので、代謝的には同一と見なされます。
 シスチンは、抗酸化ミネラルであるセレン(セレニウム)と反応することで解毒作用を発揮し、銅などの有害金属によって細胞が傷付けられるのを防いだり、喫煙、飲酒で生じる活性酸素(フリーラジカル)から体を守る効果があります。治療目的で、ある程度のシスチンを摂取する場合は、X線や放射能の害を防ぐことでも知られています。
 また、体内での重要なミネラル分である硫黄を含んでいますので、毛髪や爪、皮膚に対する健康効果も高いとされています。
 適正な量を摂取していれば、活性酸素の除去に役立つシスチンですが、過剰に摂取してしまった場合、その余剰分が活性酸素に変化することがわかっています。活性酸素は細胞を傷付け、老化の進行の原因、がんの原因になるといわれているため、取りすぎは逆効果となります。
 水に溶けにくいため、時にシスチン結石を作る原因物質となることもあるため、腎臓(じんぞう)障害を持つ人は摂取量に注意しなければなりません。
 シスチンを多く含む食品としては、豚肉や牛肉、羊肉、サケ、サンマ、サケの筋子、卵、小麦粉、大豆、海苔(のり)などが挙げられます。
 システインを体内で合成するメチオニンを含む食品としては、羊肉、レバー、魚肉、しらす干し、かつお節、サケの筋子、卵、牛乳、チーズ、全粒小麦、海苔、枝豆、干し湯葉、ほうれん草、とうもろこしなどが挙げられます。
 肉類でシスチンを摂取するとビタミンCが不足するため、肉と野菜を一緒に食べられるメニューで摂取するのがお勧めです。

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