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■脳死の10歳代前半男児から臓器提供へ 法改正後初の適用 [健康ダイジェスト]

 日本臓器移植ネットワークは12日、関東甲信越の病院に交通事故で入院中の10歳以上15歳未満の少年が同日午前7時37分、改正臓器移植法に基づいて脳死と判定されたと発表しました。
 大阪大病院など5病院で、心臓、肺など5臓器が移植されます。臓器移植が行われると、15歳未満からの脳死臓器移植を認めた改正法が昨年7月に施行されて以来、初の適用例となります。
 施行前は子供の臓器提供が心停止後の腎臓などに限られたため、子供は国内で移植を受けにくく、海外に渡る子供が相次ぎました。子供の脳死や移植医療を巡る議論が続く中で、日本も脳死の子供から臓器を提供する時代に入りました。
 同日記者会見した移植ネットワークによると、少年は交通事故による重い頭部外傷で、病院に搬送されて治療を受けていました。脳死とみられる状態になって回復が難しいことから、11日午前に主治医や移植コーディネーターの説明を受けた両親ら家族3人が、臓器提供に承諾しました。少年は臓器提供を拒む気持ちを過去に示したことはなく、提供の意思も書面に残していませんでした。
 臓器移植法に基づく1回目の脳死判定は、11日午後8時25分に行われ、2度目の判定は12日朝に行われました。入院先の病院の虐待防止委員会が、虐待がなかったことを確認したといいます。
 摘出されるのは心臓、肺、肝臓、膵臓、腎臓の5臓器の予定。明日13日午前5時から臓器の摘出が始められ、心臓が大阪大病院で10歳代男性に移植されるほか、他の臓器も各地の4病院で移植されます。
 両親は、「臓器提供があれば命をつなぐことができる人達のために彼の体を役立てることが、いま彼の願いに沿うことだと考えました」とコメントしました。
 1997年の臓器移植法施行後、臓器提供は128例目。

 2011年4月12日(火)




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