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■少年同士の心臓移植手術 大阪大病院で無事終了 [健康ダイジェスト]

 改正臓器移植法に基づき、15歳未満で初めて脳死と判定された10歳代前半の少年から13日、臓器が摘出され、10歳代後半の少年への心臓の移植手術が大阪大病院で無事終了しました。
 肺と肝臓、膵臓、腎臓の移植手術も東北大病院などで始まっており、順調にいけば14日未明にはすべて終わる見込みです。10歳代の患者同士で心臓移植が行われたのは国内初。今回は、「18歳未満から提供された心臓の移植を受ける患者は、待機患者として登録された時点で18歳未満だった人を優先する」という、厚生労働省の新基準が初めて適用されました。
 日本臓器移植ネットワークによると、摘出手術は13日午前4時頃から少年が入院している関東甲信越の病院で始まり、同7時半までに終了しました。
 摘出された心臓は、同7時20分過ぎに大阪大病院に到着し、心臓の筋肉が硬くなる拘束型心筋症の10歳代後半の少年に移植され、同11時47分に手術が終了しました。少年の容体は良好で1、2カ月で退院できる見込み。少年の両親は「大変ありがたい」と話しているといいます。
 記者会見した同病院の福澤正洋院長は「命をつなぐことができたことを、臓器提供者のご両親に深く感謝したい」とし、執刀した澤芳樹教授は「小児移植の道を大きく進めることになる。年齢が近いこともあって心臓のサイズや機能が合い、手術はスムーズに進んだ」と話しました。
 また、摘出された両肺は、東日本大震災で被災してこの日に旅客機の運航が再開したばかりの仙台空港を使って、東北大病院に運ばれ、肺動脈性肺高血圧症の50歳代女性への移植手術が行われています。
 移植ネットワークによると、当初、腎臓の一つは新潟大病院で40歳代男性に移植される予定でしたが、男性側の医学的理由で断念されました。代わりに東京女子医大病院で60歳代男性に移植されます。

 2011年4月13日(水)




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