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■母から長女に親族優先で腎臓移植 法改正後、角膜以外では初 [健康ダイジェスト]

 日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は7日、刈谷豊田総合病院(愛知県刈谷市)で、改正臓器移植法に基づく親族への優先提供によって、40歳代の女性から20歳代の長女に腎臓が移植されたと発表しました。女性は心臓が止まって亡くなりました。
 改正法は2010年1月に一部が施行され、心臓が止まった人や脳死になった人の体の一部を、本人の意思に基づいて親族に優先的に提供できるようになりました。親族優先提供は、角膜では2例ありますが、角膜以外の臓器の提供は初めて。
 移植ネットによると、女性は脳血管障害で治療を受けていました。4月下旬に主治医から蘇生が困難との説明を受けた家族が、女性の臓器提供意思表示カードを発見。女性は10年11月、カードに脳死後と心停止後に臓器を提供する意思を記載。心臓、肺、肝臓、膵臓、小腸、眼球の提供はしないことも記し、特記欄に「親族優先」と書いていました。
 移植ネットは、戸籍で親子の関係を確認。家族には、移植の公平性から第三者間での移植が基本であることも説明したといいます。
 女性の長女は、先天性腎疾患で過去に生体腎移植を受けたが病状が悪化、人工透析を続けており、移植の待機患者として登録していました。腎臓は、7日午前に社会保険中京病院(愛知県名古屋市)で移植され、もう片方の腎臓も、通常の手続きを経て、待機日数などを基準に選ばれた別の患者に提供されました。
 女性の夫は、「娘への移植を考えることは、妻の死を認めることになり、自分の中で葛藤があり、時間がない場合などは非常に難しいと思うが、今回は妻がゆっくりと考える時間をくれた」とのコメントを出しました。

 2011年5月7日(土)




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