■用語 十字靭帯損傷 [用語(さ行)]
膝関節の前方、後方へのぶれを防ぐ靭帯が損傷、断裂した状態
十字靭帯(じんたい)損傷とは、膝(ひざ)関節の前方へのぶれを防ぐ役目をしている前(ぜん)十字靭帯、膝関節の後方へのぶれを防ぐ役目をしている後(こう)十字靭帯が損傷、断裂した状態。
激しいスポーツが盛んになるに連れて、この十字靱帯の損傷が増加しており、膝が過伸展されたり、ひねられたりした際に生じます。多くは前十字靱帯に起こりますが、単独で生じることは少なく、多くは半月板(はんげつばん)や側副(そくふく)靱帯の損傷を合併しています。
男性ではサッカーやフットボール、格闘技などでの接触による受傷が多いのに対して、女性では非接触性の受傷が多く、特にバスケットボールによって生じることが多いとされています。バスケットボールでは、膝の向きと足の向きが違っているようなピボット(軸足)動作や、下腿(かたい)と大腿骨(だいたいこつ)のひねり動作時に生じています。
症状としては、急性期には損傷や関節内血腫(けっしゅ)による痛みが主体ですが、数日で痛みはかなり改善します。その後は、膝関節が前後方向へ動揺しやすくなって、歩行時や階段昇降時に膝の不安定感や膝崩れを自覚し、走行時や走行停止時に膝の不安定感を持つようになります。
膝の痛みが数週間も続くようであれば、半月板や軟骨などの合併損傷を考慮する必要があります。
整形外科医による診断では、麻酔下に膝関節の不安定性の検査を行い、さらにX線撮影、CT、MRI、関節造影、関節鏡検査などが行われます。関節内血腫は、穿刺(せんし)して排除されます。
前十字靭帯は関節内にあるため、部分断裂を除いて、いったん切れてしまうと自然につながることはほとんどなく、縫合しても効果のないことが確認されており、基本的には靱帯再建術が勧められています。
再建術では、体の他の部分から靭帯の代わりになる組織を移植し、靭帯を作り直します。よく使われる組織としては、膝の裏側の腱(けん)であるハムストリングと、腱反射を見る時にたたく腱である膝蓋(しつがい)腱があります。
半月板損傷を合併している場合は、靭帯再建術と同時に半月板の縫合、または切除が行われます。
後十字靭帯も自然に治癒することは少ないものの、前十字靭帯よりも不安定性を来すことが少ないため、単独損傷であれば弾力包帯、またはギプスで固定し、後に大腿四頭筋などを強化訓練することで、日常生活を送るには特に不便を感じなくなります。
半月板損傷などを合併していたり、激しいスポーツを続けたい場合は、靱帯再建術を行ったほうがよいこともあります。
十字靭帯(じんたい)損傷とは、膝(ひざ)関節の前方へのぶれを防ぐ役目をしている前(ぜん)十字靭帯、膝関節の後方へのぶれを防ぐ役目をしている後(こう)十字靭帯が損傷、断裂した状態。
激しいスポーツが盛んになるに連れて、この十字靱帯の損傷が増加しており、膝が過伸展されたり、ひねられたりした際に生じます。多くは前十字靱帯に起こりますが、単独で生じることは少なく、多くは半月板(はんげつばん)や側副(そくふく)靱帯の損傷を合併しています。
男性ではサッカーやフットボール、格闘技などでの接触による受傷が多いのに対して、女性では非接触性の受傷が多く、特にバスケットボールによって生じることが多いとされています。バスケットボールでは、膝の向きと足の向きが違っているようなピボット(軸足)動作や、下腿(かたい)と大腿骨(だいたいこつ)のひねり動作時に生じています。
症状としては、急性期には損傷や関節内血腫(けっしゅ)による痛みが主体ですが、数日で痛みはかなり改善します。その後は、膝関節が前後方向へ動揺しやすくなって、歩行時や階段昇降時に膝の不安定感や膝崩れを自覚し、走行時や走行停止時に膝の不安定感を持つようになります。
膝の痛みが数週間も続くようであれば、半月板や軟骨などの合併損傷を考慮する必要があります。
整形外科医による診断では、麻酔下に膝関節の不安定性の検査を行い、さらにX線撮影、CT、MRI、関節造影、関節鏡検査などが行われます。関節内血腫は、穿刺(せんし)して排除されます。
前十字靭帯は関節内にあるため、部分断裂を除いて、いったん切れてしまうと自然につながることはほとんどなく、縫合しても効果のないことが確認されており、基本的には靱帯再建術が勧められています。
再建術では、体の他の部分から靭帯の代わりになる組織を移植し、靭帯を作り直します。よく使われる組織としては、膝の裏側の腱(けん)であるハムストリングと、腱反射を見る時にたたく腱である膝蓋(しつがい)腱があります。
半月板損傷を合併している場合は、靭帯再建術と同時に半月板の縫合、または切除が行われます。
後十字靭帯も自然に治癒することは少ないものの、前十字靭帯よりも不安定性を来すことが少ないため、単独損傷であれば弾力包帯、またはギプスで固定し、後に大腿四頭筋などを強化訓練することで、日常生活を送るには特に不便を感じなくなります。
半月板損傷などを合併していたり、激しいスポーツを続けたい場合は、靱帯再建術を行ったほうがよいこともあります。
タグ:用語 用語(さ行) 健康創造塾 十字靭帯損傷 中足骨疲労骨折 脛骨疲労性骨膜炎 用語(し) 腸骨稜裂離骨折 骨盤裂離骨折 坐骨結節裂離骨折 ヒップポインター 外脛骨障害 腸骨稜打撲 上前腸骨棘裂離骨折 下前腸骨棘裂離骨折 恥骨疲労骨折 恥骨結合炎 下肢長不等 テニスレッグ 腓腹筋肉離れ 大腿骨疲労骨折 大腿骨頸部疲労骨折 大腿骨骨幹部疲労骨折 側副靭帯損傷 膝蓋骨脱臼 大腿骨頭壊死 フライバーグ病 強剛母趾 開張足 甲高 扁平足 凹足 外反母趾 ジャンパー膝 挫滅症候群 脚長差 後脛骨筋腱炎 アキレス腱炎 膝内障 膝靭帯損傷 離断性骨軟骨炎 関節遊離体(関節ねずみ) 成長痛(骨端症) 成長痛(反復性四肢痛) 第一ケーラー病 第二ケーラー病
コメント 0