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■卵巣がん検診、効果に疑問 米の研究所調査 [健康ダイジェスト]

 卵巣がん検診を受けても死亡率減少につながらず、かえって不必要な治療につながる可能性がありそうです。米国立がん研究所などが8日付の米医師会雑誌(JAMA)で発表しました。
 卵巣がんは早期の段階で症状が現れないため発見が難しく、検診の有効性についての研究結果が待たれていました。チームは1993年から2001年の間、55~74歳の女性約7万8000人を、がん検診を受ける人と受けない人に分け、最長13年間追跡しました。検診は腫瘍マーカーの値の測定を6年間、膣から超音波で診る方法を4年間続けました。
 その結果、卵巣がんで亡くなった人は、検診を受けた人が118人、受けなかった人が100人で統計的な有意差はありませんでした。疑陽性も含め、受けた人のほうが卵巣摘出術を受けた割合は高く、過剰な治療につながっていました。
 日本では卵巣がんの集団検診は行われていませんが、一部医療機関が自由診療で実施しています。患者数は年々増えており、年間約8000人に見付かり、50歳代から70歳代の女性に最も多く発症しています。
 女性の70人に1人が発症していると見なされ、婦人科系のがんの中では2番目に発症率が高く、死亡率は1番目といわれています。食生活の欧米化に伴って年々少しずつ発症する人が増えており、特に50歳以降に発症すると死亡率は高くなっています。
 日本婦人科腫瘍学会理事長の宇田川康博・藤田保健衛生大教授は、「婦人科の受診時に超音波で卵巣の状態を診ることで、早期発見につながる場合もある。少しでも違和感があれば受診を」と話しています。

 2011年6月11日(土)




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