■用語 軟骨性外骨腫 [用語(な行)]
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軟骨性外骨腫(がいこつしゅ)とは、関節の近くの骨の表面がこぶのように、外側へ突出する良性の骨腫瘍(しゅよう)。骨軟骨腫とも呼ばれます。
突出した骨は軟骨組織で覆われ、ちょうど帽子をかぶったように見えることから軟骨帽と呼ばれています。この軟骨帽が内側に向かって骨を作ることにより、大きくなります。
骨自体から発生する原発性骨腫瘍の中では最も発生頻度の高いもので、基本的に良性とはいえ、約1割で悪性化して軟骨肉腫(がん)になることがあります。
単発性の軟骨性外骨腫と多発性の軟骨性外骨腫とに分けられ、単発性が約70パーセント、多発性が約30パーセントの割合で発生します。多発性は、遺伝性、家族性として起こることがあります。
成長期における正常な骨は、骨の両端近くにある骨端成長軟骨板という軟骨組織が骨を作ることによって成長し、骨端成長軟骨板の消失によって成長が停止します。この成長をつかさどる軟骨組織と同じ軟骨帽が誤った方向へ骨を作るために、軟骨性外骨腫が発生すると考えられています。通常、骨の成長が止まるとともに、軟骨性外骨腫の増殖も停止します。
年齢別では10歳代に最も多くみられ、性別では男性のほうにやや多くみられます。
軟骨性外骨腫を持っている多くの人は、こぶが小さくて気付かずに生活しています。外傷などほかの原因でX線検査を行い、偶然に発見されることがよくあります。大きくなると、無痛性の硬いこぶとして触れるようになって気付きます。
こぶの増大に伴い、周囲の筋肉や腱(けん)などを圧迫すると、運動障害を起こすようになります。血管や神経を圧迫すると、血行障害や神経の刺激症状として痛みを引き起こします。前腕や下腿(かたい)など2つの骨が隣接する部位では、こぶが隣の骨を圧迫して成長を妨げ、周囲の関節の変形を引き起こして関節炎などの痛みを誘発することもあります。
単発性の軟骨性外骨腫が好発する部位は、膝(しつ)関節を形成する脛(けい)骨近位端で、大腿(だいたい)骨、上腕骨、手指の指骨、肩甲骨などにも生じます。多発性の軟骨性外骨腫では、四肢の変形、短縮などを生じることがあります。
整形外科の医師による診断では、X線写真で骨性のこぶが確認されます。こぶの頂上に当たる軟骨帽の形状には、球状、きのこ状、台地状、珊瑚(さんご)状などさまざまなものがあります。軟骨帽の内側では、軟骨内骨化、骨形成、骨髄形成が認められます。
治療では、こぶによって運動障害や血行障害、痛みや神経まひの症状を起こした場合や、悪性化して軟骨肉腫が疑われる場合に、摘出手術を行います。
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2011-06-11 22:28
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