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■体温、血圧を電子カルテに自動転記 京大病院などがシステムを開発 [健康ダイジェスト]

 京都大学医学部附属病院(京都市左京区)や国際電気通信基礎技術研究所 (京都府精華町)などが、ICT(情報通信技術)を活用し、患者のバイタルデータ(生体情報)である体温、血圧を自動で記録するシステムを開発しました。
 開発チームは「作業効率の改善と、手動入力によるミスが防げる」として、実証実験の結果をまとめ、医療機関への販売を目指します。
 医療機関では体温、血圧などのバイタルデータを検査するのは主に看護師で、測定結果を手書きでメモし、ステーションに戻って一件一件、電子カルテに手動入力しているために作業が膨大になり、業務の遅れやケアレスミスにつながる恐れがあります。
 今回の自動記録システムは、無線通信機能の付いた検査機器で患者の状態を測定して、本体の送信ボタンを押すだけで検査結果を送信。病棟に設置された位置検出装置により、どのベッドからのデータかがわかります。看護師が端末上で、送られた検査時刻や検査場所、対象患者などのデータを確認すると、その結果が電子カルテに自動で登録されます。
 これにより手作業に要していた時間が大幅に減り効率が上がるとともに、看護師にとっては作業や医療者間のコミュニケーションに充てられる時間が増え、余裕ができるので、結果としてケアレスミスが少なくなります。機械と看護師がダブルチェックを行うので転記ミスも少なく、医療事故が減ると期待されています。
 システム開発は京都大学医学部附属病院、国際電気通信基礎技術研究所、島津エス・ディー、オムロンヘルスケア、たけびしが共同で行ったもので、総務省が実施する「ユビキタスタウン構想推進事業」に採択されました。
 バイタルデータの自動記録システムは、医療機関での診療だけでなく、医療・保健分野のさまざまなシーンで活用できます。今回のシステム開発は、体温計と血圧計をバイタルデータとして採用しましたが、今後は世界標準になりつつある健康管理機器規格「コンティニュア(Continua)」に対応した機器を始めとし、さまざまな医療機器をネットワークに接続して自動記録するシステムの開発を進めます。

 2011年7月19日(火)




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