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■重症患者の救急搬送 3回以上受け入れ拒否が1万6000件 [健康ダイジェスト]

 総務省消防庁は22日、2010年の救急搬送の受け入れ状況に関する調査結果をまとめて、発表しました。重症者で3回以上、医療機関から受け入れを断られた件数は過去最多の1万6381件で、前年比24パーセントの増加でした。
 消防庁は、「高齢化に伴うお年寄りの搬送数の増加に、医療機関の態勢整備が追い付いていないのではないか」としています。
 調査は、重症者、妊産婦、15歳未満の小児、救命救急センターへの搬送の4区分(重複あり)について、東日本大震災により集計不能となった岩手県陸前高田市の消防本部を除く、全国の消防本部を対象に実施しました。
 重症者以外で3回以上受け入れを断られた件数は、妊産婦で587件(前年比13パーセント増加)、15歳未満の小児で1万924件(同14パーセント増加)。妊産婦は、消防庁が調査を始めた07年以降、初めて増加に転じました。
 いずれも、首都圏や近畿圏などの大都市部で、3回以上断られた件数の占める割合が高くなる傾向がみられました。都道府県別にみると、東京都がトップで4077件、埼玉県2296件、神奈川県1126件の順。
 また、10回以上受け入れを断られたのは重症者727件、妊産婦18件、小児332件、救命救急センター搬送1467件。最も受け入れを断られた回数が多かったのは、大阪府の救急患者のケースの64回でした。重傷者の最多は東京都の60歳代男性のケースの41回で、約3時間に渡って足止めされ、救急隊員が搬送先を探し続けました。

 2011年7月22日(金)




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