■用語 上腕骨小頭骨端症 [用語(さ行)]
5歳~10歳代前半にみられ、肘の軽度の痛みと可動域の制限を起こす疾患
上腕骨小頭骨端(こったん)症とは、肘(ひじ)の軽度の痛みと可動域の制限を起こす疾患。パンナー病とも呼ばれ、1927年にパンナーが初めて報告しました。
5歳ころ~10歳代前半に発症しますが、非常に珍しい疾患です。男子に圧倒的に多く、少年野球をしている子供では右側に発生することが多いことから、スポーツによる使いすぎや外傷も関係するものと考えられています。
障害が起こるのは、肘の外側にある上腕骨小頭と呼ばれる部位で、その部位の成長軟骨の中心部に当たる骨端核が損傷されます。小児の旺盛(おうせい)な修復能力が期待できる骨端症の一つで、骨の両端にある成長軟骨が損傷する骨端症は経過良好な心配のない疾患です。上腕骨小頭骨端症の場合も、骨端核の損傷が一定のところまで進むと途中で修復に転じて、1~3年の経過でほぼ障害なく自然治癒します。
整形外科の医師による診断では、骨端核が次第に損傷されていく特徴的なX線像が認められます。損傷が進んでいる際には肘の痛みが強いこともありますが、局所の安静などの対症療法で改善します。
上腕骨小頭骨端症は経過良好で心配のない疾患ですが、肘の離断性骨軟骨炎などの疾患と区別することが大切になります。肘の離断性骨軟骨炎は、上腕骨小頭の骨軟骨が壊死(えし)する疾患で、特に小児期、野球のピッチャーなどが肘を酷使すると発生するため、野球肘とも呼ばれています。
壊死を起こした骨軟骨片が肘の関節面から遊離して関節遊離体となると、関節炎を引き起こしたり、関節運動障害の原因となります。
この離断性骨軟骨炎は上腕骨小頭骨端症と異なり、必ず治るとは限りません。局所の安静でも改善しない場合には、遊離しかかっている骨片を固定したり、摘出したりする手術的治療が必要となり、医師による正確な診断と対処が必要になります。
上腕骨小頭骨端(こったん)症とは、肘(ひじ)の軽度の痛みと可動域の制限を起こす疾患。パンナー病とも呼ばれ、1927年にパンナーが初めて報告しました。
5歳ころ~10歳代前半に発症しますが、非常に珍しい疾患です。男子に圧倒的に多く、少年野球をしている子供では右側に発生することが多いことから、スポーツによる使いすぎや外傷も関係するものと考えられています。
障害が起こるのは、肘の外側にある上腕骨小頭と呼ばれる部位で、その部位の成長軟骨の中心部に当たる骨端核が損傷されます。小児の旺盛(おうせい)な修復能力が期待できる骨端症の一つで、骨の両端にある成長軟骨が損傷する骨端症は経過良好な心配のない疾患です。上腕骨小頭骨端症の場合も、骨端核の損傷が一定のところまで進むと途中で修復に転じて、1~3年の経過でほぼ障害なく自然治癒します。
整形外科の医師による診断では、骨端核が次第に損傷されていく特徴的なX線像が認められます。損傷が進んでいる際には肘の痛みが強いこともありますが、局所の安静などの対症療法で改善します。
上腕骨小頭骨端症は経過良好で心配のない疾患ですが、肘の離断性骨軟骨炎などの疾患と区別することが大切になります。肘の離断性骨軟骨炎は、上腕骨小頭の骨軟骨が壊死(えし)する疾患で、特に小児期、野球のピッチャーなどが肘を酷使すると発生するため、野球肘とも呼ばれています。
壊死を起こした骨軟骨片が肘の関節面から遊離して関節遊離体となると、関節炎を引き起こしたり、関節運動障害の原因となります。
この離断性骨軟骨炎は上腕骨小頭骨端症と異なり、必ず治るとは限りません。局所の安静でも改善しない場合には、遊離しかかっている骨片を固定したり、摘出したりする手術的治療が必要となり、医師による正確な診断と対処が必要になります。
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