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■夏の脳血栓に注意を 体重減は危険信号 [健康ダイジェスト]

 脳梗塞の一つで、脳内の血管が動脈硬化などで詰まって起こる脳血栓の患者は夏場にも多いということが、約4万6000人分のデータを分析してわかりました。脳の血管の病気は一般的に冬に多いというイメージですが、専門医らは「夏場も十分な水分補給で予防を」と注意を呼び掛けています。
 中国労災病院(広島県呉市)の豊田章宏リハビリテーション科部長が、2002~08年度に32の労災病院に脳卒中で入院した4万6031人のデータを分析したところ、脳血栓の患者は春2541人、夏2798人、秋2637人、冬2687人で、最も多かったのは夏でした。月別では7月が最も多く、1、8月の順でした。
 脳卒中は全体の約7割を占める脳梗塞、血管が破れる脳出血、くも膜下出血の三つに大別されます。さらに、脳梗塞は脳血栓と、不整脈などが原因で血液や脂肪の塊が運ばれて脳血管が詰まる脳塞栓の二つに分かれます。今回の調査で、脳塞栓や脳出血、くも膜下出血は夏に少なく、冬に多いという結果が出ました。
 血管が詰まって起こる脳血栓が夏場に多いのは、血液中の水分が減り、どろどろになりやすいためです。電力不足から節電が求められている今夏は、エアコン使用を無理に控えたり、設定温度を高くしすぎたりすると、脱水症状から脳血栓になる危険性が高まります。
 脱水を防ぐためには、こまめな補給を心掛けて水を多めに飲み、酒は控えめにします。ろれつが回らなかったり、体にしびれを感じたりしたら、すぐ検査を受けたほうがいいでしょう。体重が1週間で3キロも減ったら危険信号で、体力が弱る夏風邪にも注意したいところです。

 2011年8月3日(水)




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