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■車内放置の3歳児、13分で熱中症に 名工大などのグループが解明 [健康ダイジェスト]

 自動車内など太陽光が差し込む気温45度の環境に3歳児を放置した場合、わずか13分で熱中症(脱水症状)になる可能性があることを、名古屋工業大の平田晃正准教授、金沢医科大の佐々木洋主任教授らの研究グループが、コンピューターを使ったシミュレーション実験で突き止めました。
 車内に放置された子供が熱中症になるケースが各地で問題となる中、わずかな時間の放置にも警鐘を鳴らす結果で、米科学誌「電磁科学アカデミー」に近く発表します。
 熱中症は体重の3パーセント相当の水分が失われると、発症するとされています。大人でおおよそ2キロ、3歳児で400グラムとなります。熱中症の人体実験が倫理的に難しいため、これまで詳しい資料はありませんでした。
 屋外の気温が20度台後半でも、車内など密閉された空間では45度に、気温が30度を超えると50度に上がることもあります。平田准教授は、「自動車内に幼児を放置する危険性を改めて示す結果」と説明しています。
 研究グループは、コンピューター内に再現した人体のモデルに、発汗量や体温上昇などの情報を入力して実験。3歳児は太陽光による体温の上昇こそ大人より少なかったものの、外気温の影響を受けやすく、気温45度の際には13分で、気温40度の際には17分で熱中症の状態になりました。一方、大人では熱中症になるのに、同じ条件で1時間以上かかりました。
 幼児は体重当たりの体表面積が大きく、多くの熱を早く吸収します。さらに、汗腺数が250万と大人と変わらないことから発汗が多く、体重の3パーセントぶんの水分が大人より早く失われることがわかりました。

 2011年8月8日(月)




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