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■水溶性マグネシウムが大腸がんを抑制 岐阜大など発表 [健康ダイジェスト]

 マグネシウムを水に溶けやすくした「水溶性マグネシウム」が大腸がんをより効果的に抑制する可能性があることが、岐阜大大学院医学系研究科の久野寿也准教授(44)=腫瘍病理学=と、東海細胞研究所(岐阜市南鶉)の田中卓二所長(62)の研究で明らかになりました。4日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開かれた日本がん学会の学術総会で発表されました。
 研究では、微量の発がん物質をマウスの腹腔内に投与、さらに強い炎症を起こす物質を投与して大腸がんを誘発させました。その後13週間、水溶性マグネシウムを7ppm(1ppmは0・0001パーセント)、35ppm、175ppmの3種類の濃度にして一定量を投与。16週間後に病理解析した結果、何も投与しなかったマウスに比べ、がん細胞の数を7ppmでは約半分、175ppmでは約4分の1と、抑制する効果がありました。
 田中所長らは、抑制のメカニズムの解明は今後の研究課題としていますが、「がん細胞は分裂時、染色体が不均衡に分布して増殖する遺伝子の不安定性がみられるが、水溶性マグネシウムがその不安定性を軽減し増殖を妨げるのではないか」と話しています。
 水溶性マグネシウムは自然界に存在せず、酸化マグネシウムから人工的に合成することで生成します。田中所長らによると日本や韓国では、大腸がんの危険性が高くなる潰瘍性大腸炎などの患者が増えているといい、「臨床的な検証も行っていきたい」と意欲をみせました。
 今後、抑制のメカニズムや人への効果を調べ、来年3月のアメリカのがん学会で発表したいとしています。

 2011年10月5日(水)




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