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■脳死の少年の肝臓、2人の子供へ分割移植 国内で初めて成功 [健康ダイジェスト]

 改正臓器移植法に基づき脳死と判定された少年から提供された肝臓を、2人の子供に分割して移植する国内初の手術が成功しました。国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)で移植を受けた10歳代の少女が19日、退院を前に会見しました。
 脳死の子供からの臓器提供がまだ2件にとどまる中で、分割移植が確立すれば、移植を受ける機会が広がると期待されます。
 肝臓は、9月3日に脳死と判定された15~17歳の少年から提供されました。肝臓のサイズが大きかったため2つに分割され、一方は国立成育医療研究センターで肝硬変の10歳代の少女に、もう一方は京都大病院で肝硬変の10歳未満の女児に、それぞれ9月4日に移植されました。子供から子供への肝臓移植も国内初。
 退院を前に会見した少女は、「提供を受けて退院できるようになり、ドナー(臓器提供者)の方に感謝したい。これまで病気で学校行事に参加できなかったので、これからは参加したい」と述べました。少女は手術後の経過が順調で、退院後1カ月ほどで運動もできるようになる見込みといいます。
 京都大病院で移植を受けた女児も経過が順調で、来週にも退院する見込みだといいます。
 肝臓の分割手術は、肝臓の働きを低下させる心配が生じます。大人の肝臓を、大人と子供で分割した例もごく限られています。厚生労働省が今年3月に、移植を受ける人の選び方を改め、18未満の子供の肝臓は、18未満の子供が移植を受けやすくなりました。

 2011年10月22日(土)




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