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■禁煙補助剤で意識障害 注意喚起後も車事故6件 [健康ダイジェスト]

 禁煙補助剤「チャンピックス」(成分名・バレニクリン)を服用後に意識障害に陥って自動車事故が起きた問題で、厚生労働省が販売元の製薬大手ファイザー(東京都渋谷区)に添付文書の改訂を指示した7月以降に、同様の事故が6件起きていることが26日、わかりました。
 同省は医師や服用患者に、「服用期間中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作をしないように」と再び注意喚起しました。
 この禁煙補助剤は国内初の飲み薬タイプ(錠剤)で、ファイザーの推定では2008年5月の発売から今年6月までに約85万人が服用したといいます。昨年10月のたばこ増税の際には禁煙する患者が増え、供給不足に陥ったこともあります。
 同省によると、7月下旬に70歳代男性が服用後に車を運転したところ、眠気に襲われ運転を誤って側溝に落ち、横に2回転する自損事故を起こしました。男性は軽傷だったといいます。この男性を含め30~80歳代の男性計6人が7月以降、服用後に自損事故を起こしていました。他人を巻き込んだ事故はないといいます。
 同省は7月5日、服用後の自動車事故が3件報告されたとしてファイザーに医師向けの添付文書の改訂を指示。同社は意識障害で自動車事故が起きたことを盛り込み、注意喚起しています。
 改訂以前の自動車事故は、ほかに3件追加報告されており、今回の発表分を含め、服用後の事故は計12件となりました。同剤は12週間服用を続ける必要があり、同省は「仕事や日常生活で運転が必要な人は、ほかの薬を使うか別の禁煙方法に取り組むなど、医師と相談してほしい」としています。
 チャンピックスはニコチンを含みませんが、脳の神経細胞のニコチンを受け取る部分をブロックし、禁断症状を抑えるだけでなく喫煙しても満足感が得られないような作用があります。少量で1日1回から始め、次第に回数と量を増やし、12週間続けます。
 チャンピックスを使用して医療機関で禁煙治療を受ける場合は、一定の条件を満たせば保険適用となり、ニコチン依存症の人の禁煙に効果を上げています。

 2011年10月28日(金)




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