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■男女とも青森県が最高、長野県が最低 厚労省が年齢調整死亡率を公表 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は1日、高齢者の割合など年齢層による影響を取り除き、地域や年ごとの死亡率を正確に比較する2010年の都道府県別「年齢調整死亡率」の調査結果を公表しました。最も死亡率が高かったのは男女とも青森県、最も死亡率が低かったのは男女とも長野県でした。
 同省は1960年から5年ごとに、調査を実施。当初から、東北地方が特に高い「東高西低」の傾向が見られましたが、地域差は毎回縮まっており、死亡率の全国平均も低下傾向にあります。今回の全国平均の年齢調整死亡率は、男性が人口10万人当たり544・3人(2005年の前回調査は593・2人)、女性は同274・9人(同298・6人)で、ともに低下しました。
 しかし、同省の担当者によると「現在も特定の都道府県に高い傾向が見られるのは事実だ」といいます。
 男性の年齢調整死亡率が最も高かったのは青森県(人口10万人当たり662・4人)で、以下は秋田県(613・5人)、岩手県(590・1人)と、北東北3県が上位を占めました。最も低かったのは長野県(477・3人)で、滋賀県(496・4人)、福井県(499・9人)が下位を占めました。
 一方、女性の年齢調整死亡率は青森県(304・3人)が最も高く、以下は栃木県(295・7人)、和歌山県(294・5人)、大阪府(289・9人)などの順で、最も低かったのは長野県(248・8人)で、新潟県(254・6人)、島根県(254・7)が下位を占めました。
 また、同省は死因を限定した死亡率も公表。三大死因のうち、がん(悪性新生物)による死亡率が高かった都道府県は、男性が青森県(人口10万人当たり215・9人)、秋田県(205・7人)、北海道(199・1人)など、女性が青森県(105・6人)、大阪府(100・3人)、北海道(99・2人)などでした。05年からは全体的に低下していますが、青森県、静岡県、鳥取県、岡山県、鹿児島県の5県の女性だけは上がっていました。
 心疾患では、男性は青森県(98・8人)、愛媛県(92・6人)、福島県(88・7人)が、女性は愛媛県(49・4人)、奈良県(48・6人)、埼玉県(47・4人)が高くなりました。こちらも全体的には05年から減っており、増加したのは秋田県、沖縄県の2県の男性のみでした。
 脳血管疾患による死亡率が高かったのは、男性が岩手県(70・1人)、青森県(67・1人)、秋田県(65・7人)、女性が岩手県(37・1人)、栃木県(35・5人)、青森県(34・0人)など。05年からは、男女ともすべての都道府県で減りました。
 青森県が最も死亡率が高い理由について、厚労省の担当者は「塩辛い食べ物が多いことや、冬場は外で運動しにくいことなどが関係しているのではないか」としています。2008年の家計調査では、青森県の食塩消費量は年間4571グラムで全国1位でした。別の調査では、青森県の成人男性の喫煙率は全国で最も高くなっています。
 長野県が最も死亡率が低い理由について、厚労省の担当者は「長野県では、病気の予防対策、食生活を改善する運動に、以前から取り組んでいる」としています。

 2012年3月2日(金)




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