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■ストレスでメタボと同様の症状に 名古屋大が解明 [健康ダイジェスト]

 ストレスが炎症を引き起こす蛋白質を増加させ、血液に固まりができやすくなるなどのメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の原因になることを、名古屋大学の研究チームが動物を使った実験で解明し、ストレスに関係する病気の治療法の開発につながると期待されています。
 研究内容は7日付で、米科学誌「ダイアベーテス」電子版に掲載されました。
 実験を行ったのは、名古屋大学医学部の室原豊明教授と竹下享典講師らの研究チーム。マウス約70匹を2グループに分け、半分は普通に飼育、半分は2週間に渡って1日2時間ずつ直径3センチ、長さ10センチのプラスチック管に閉じ込めてストレスを与え、経過を調べました。
 その結果、ストレスを与えたマウスは、炎症を引き起こす「MCPー1」という蛋白質が正常なマウスに比べて大幅に増加し、炎症を示す反応が正常なマウスの2倍から3倍になっていました。そして、糖尿病になりやすくなったり、血液に固まりができやすくなったりして、メタボリックシンドロームと同じ症状が出ていました。
 一方、「MCP-1」の働きを抑える治療をすると、症状はいずれもほぼ回復したということです。
 竹下講師は、「ストレスが実際に病気を引き起こすことが確認できた。ストレスが原因で病気になった場合の治療薬の開発などにつながると期待している」と話しています。

 2012年3月7日(水)




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