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■肺腺がんの増殖タンパク質を発見 名大教授ら [健康ダイジェスト]

 肺がんの中でも特に治療が難しい肺腺がんの増殖に欠かせないタンパク質を、名古屋大学のグループが見付けました。グループでは、「肺腺がんの『アキレスけん』といえる。今後、新たな薬の開発につながると期待される」と話しています。
 研究を行ったのは、名古屋大学大学院医学系研究科の高橋隆教授(分子腫瘍学)らのグループ。肺腺がんは肺がんの半数を占め、転移しやすく、抗がん剤が効きにくいなど特に治療が難しいとされています。
 グループで肺腺がんの細胞の中で活発に働いている遺伝子を調べたところ、「ROR1」と呼ばれる遺伝子が作り出すタンパク質が、がん細胞の増殖に欠かせないほかのさまざまな遺伝子を活性化させていることがわかったということです。
 通常の肺腺がんの細胞は人工的に培養すると次々と増殖しますが、このタンパク質の働きを抑えた細胞はほとんど増殖せず、次第に死滅したということです。
 また、肺腺がんでは、がん細胞が耐性を持って「イレッサ」などの抗がん剤が効かなくなることが問題となっていますが、このタンパク質の働きを抑えると、耐性を持ったがん細胞でも増殖を抑える効果がみられたということです。
 高橋教授は、「このタンパク質は肺腺がんの『アキレスけん』といえる。薬を作りやすい種類のタンパク質なので、今後、新たな薬の開発につながると期待される」と話しています。

 2012年3月20日(火)




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