■セシウム100ベクレル超、8県で421件 1~3月の食品検査 [健康ダイジェスト]
食品中の放射性セシウムの新たな基準値が4月1日から施行され、肉や魚、野菜などの一般食品は1キログラム当たり100ベクレルとされました。厚生労働省のまとめで今年1月以降、自治体などの食品検査で100ベクレルを超えたのは、福島県など8県で計421件あったことが判明。これらの食品を特に重点的に検査するように、同省は8県に要請しました。
8県は福島県のほか岩手県、宮城県、山形県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県。1月から3月21日までの結果をまとめたところ、約8割が水産物で、残りは原木シイタケのほかイノシシやキジなど野生動物の肉類でした。シイタケ以外の野菜類は、ほとんどありませんでした。
放射性セシウムの新基準値を踏まえた措置として、宮城県や同県内の水産関連団体でつくる「県水産物放射能対策連絡会議」は3月31日、金華山以北の沖合で捕れたマダラと仙台湾南部のヒガンフグの水揚げを自粛するよう各漁業団体に要請しました。同県産海産物の水揚げ自粛は、仙台湾のスズキに続き計3魚種となりました。
マダラの自粛期間は4月1~18日。金華山以北の沖合のうち、水深150メートル以下の浅瀬で捕れた重さ1キロ以上の大型のものを対象としました。県が実施した検査では、3月19日に志津川沖で採取されたマダラから128ベクレルを検出。最近の検査では新基準値の10分の1程度にとどまっていますが、同会議は「1度でも基準値を超えたら注意が必要だ」として自粛に踏み切りました。
ヒガンフグの自粛期間は4月1~14日。3月27日に亘理沖で採取した検体から96ベクレルが測定されました。新基準値を下回りますが、同会議は「基準値を超える可能性が極めて高い」と判断しました。
連絡会議の議長を務める川村亨県水産公社理事は、「新基準を超えた海産物は絶対に市場に出さないという強い姿勢を示すことで、安全と信頼の確保につなげたい」と理解を求めました。
2012年4月1日(日)
8県は福島県のほか岩手県、宮城県、山形県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県。1月から3月21日までの結果をまとめたところ、約8割が水産物で、残りは原木シイタケのほかイノシシやキジなど野生動物の肉類でした。シイタケ以外の野菜類は、ほとんどありませんでした。
放射性セシウムの新基準値を踏まえた措置として、宮城県や同県内の水産関連団体でつくる「県水産物放射能対策連絡会議」は3月31日、金華山以北の沖合で捕れたマダラと仙台湾南部のヒガンフグの水揚げを自粛するよう各漁業団体に要請しました。同県産海産物の水揚げ自粛は、仙台湾のスズキに続き計3魚種となりました。
マダラの自粛期間は4月1~18日。金華山以北の沖合のうち、水深150メートル以下の浅瀬で捕れた重さ1キロ以上の大型のものを対象としました。県が実施した検査では、3月19日に志津川沖で採取されたマダラから128ベクレルを検出。最近の検査では新基準値の10分の1程度にとどまっていますが、同会議は「1度でも基準値を超えたら注意が必要だ」として自粛に踏み切りました。
ヒガンフグの自粛期間は4月1~14日。3月27日に亘理沖で採取した検体から96ベクレルが測定されました。新基準値を下回りますが、同会議は「基準値を超える可能性が極めて高い」と判断しました。
連絡会議の議長を務める川村亨県水産公社理事は、「新基準を超えた海産物は絶対に市場に出さないという強い姿勢を示すことで、安全と信頼の確保につなげたい」と理解を求めました。
2012年4月1日(日)
コメント 0