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■用語 膣カンジダ症 [用語(た行)]



[iモード]真菌類のカンジダの感染によって起こり、激しいかゆみ、下り物の異常がある疾患
 膣(ちつ)カンジダ症とは、カンジダと呼ばれる真菌(かび)の一種の増殖によって起こり、激しいかゆみ、下り物の異常が特徴となる疾患。カンジダ膣炎とも呼ばれます。
 カンジダは本来、膣内を始め、口腔(こうくう)、気管支、肺など生体内に常在して生息し、病原性が弱いため害を及ぼしません。しかし、疲労が重なったり、病気で体の免疫力が低下している時、あるいは妊娠している時、糖尿病にかかっている時などに、カンジダが増殖して病原性が現れると、膣や外陰部に炎症を起こします。
 冬季の厚着、パンティーストッキングやジーンズの着用、こたつの使用などの高温多湿の環境や、抗生物質、風邪薬などの服用時などでも、増殖して炎症を起こしやすいとされています。
 つまり、種々の原因でカンジダが増殖して、膣や外陰部に炎症を起こしたために症状が出た時、初めてカンジダ膣炎と見なされます。性行為により感染して炎症を起こす場合もあるので、性感染症の一つに挙げられています。
 症状としては、腟や外陰部に激しいかゆみがあり、濃いクリーム状、または粉チーズのような下り物が増えてきます。外陰部が赤くただれ、ひどい時は皮膚がカサカサに乾燥します。
 なお、男性の場合の症状としては、かゆみと発疹(はっしん)などが陰茎に出ることもありますが、無症状のことも多く見受けられます。
 腟カンジダ症の症状を自覚した時は、婦人科、産婦人科、ないし泌尿器科を受診すべきです。受診をためらって市販のかゆみ止めなどに頼る女性もいますが、それで症状が改善されてもカンジダそのものは殺せないので、悪化や慢性化に注意する必要があります。
[iモード]膣カンジダ症の検査と診断と治療
 婦人科、産婦人科、泌尿器科の医師による診断では、自覚症状について聞いたり、治療中の病気や服用している薬を聞きます。確実な診断を得るためには、膣分泌物の顕微鏡検査や培養検査を行います。男性の場合も女性同様で、亀頭やその周辺を綿棒でこすって分泌物を採取して、培養検査を行います。
 医師による治療は、膣内や外陰部の白色苔状(たいじょう)の下り物を十分ふき取った後、カンジダを殺す働きのある抗真菌剤が入った腟坐薬(ざやく)を腟の奥のほうに挿入するのが、一般的な方法です。できる限り毎日挿入する腟坐薬と、5~7日に1度挿入する腟坐薬の2種類があります。
 外陰部の炎症には、カンジダに効く抗真菌剤の入った軟こうを1日数回、塗布します。抗真菌剤には、クロトリマゾール、イソコナゾール、ミコナゾールなどがあります。
 1週間から10日間、治療は毎日続けます。多くは4、5日で症状がとれますが、自己判断で治療を中止すると再発しますので、根気よくきちんと治療を継続し、治療後の検査が欠かせません。特に、妊娠時には徹底的に治しておかないと、出産に際して、腟内のカンジダが新生児の口の中に感染し、口腔カンジダ症の原因となります。
 カンジダの感染経路は、性交による場合や接触、入浴での家族内感染などがあります。また、再発を繰り返すことが、しばしばあります。その原因としては、治療の不徹底、男性の陰茎の冠状溝(かんじょうこう)に移ったカンジダが性交により、再び女性のほうに移行するピンポン感染などが挙げられます。
 完治するまで、性交時にはコンドームを使用すべきであり、男性がかゆみを訴えたら、カンジダに効く抗真菌剤の入った軟こうで治療します。
 また、このような局所的治療ばかりでなく、発症の誘因となる病気を治療することが大切であり、日ごろから健康で免疫力の高い体の状態を保つことが腟カンジダ症の予防となります。




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by お名前(必須) (2013-07-09 17:32) 

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