■用語 回内筋症候群 [用語(か)]
肘関節周辺で正中神経が圧迫され、肘関節前面の痛みや、手のしびれが生じる疾患
回内筋(かいないきん)症候群とは、手にとって最も重要な神経である正中神経が肘(ひじ)関節周辺で圧迫されることにより、肘関節の前面の筋肉に痛みが生じたり、手のしびれが生じたりする疾患。円回内筋(えんかいないきん)症候群とも呼ばれます。
回内筋は、上腕の骨である上腕骨と尺骨(しゃくこつ)、橈骨(とうこつ)という計3つの骨をつなぎ、肘から前腕の中間までに付いている筋肉で、主に肘を曲げたり、腕を内側に回転したり、ひねったりする際に使われます。正中神経は、肘の辺りの上腕骨内側上顆(じょうか)の下方2・5から4センチを通ってから、上腕骨頭と尺骨頭の間にある回内筋の2つの筋繊維の間を通ります。この部位で、正中神経が圧迫されることがよく起こります。
ちなみに、正中神経は回内筋を横断するように通り過ぎると、浅指屈筋と深指屈筋という指を曲げる筋肉の間を通り、手首の辺りを通過します。その後、手の関節や指まで伸びます。
回内筋症候群の症状は、正中神経が圧迫を受けている部位より手に近い部位に現れ、肘関節の前面の筋肉の痛みが生じ、手のしびれや知覚障害が生じます。この手のしびれや知覚障害は、正中神経が手首周辺で圧迫される手根管症候群と同様、親指、人差し指、中指の3本の指全体と、薬指の親指側半分に認められます。小指には、しびれなどは生じません。
通常、腕に徐々にだるさや倦怠(けんたい)感を覚えて後に、主に親指、人差し指、中指にしびれなどが生じます。そして、筋肉の衰えで指の力が入らなくなったり、指を曲げづらくなったりして、字を書く動作や物をつまむ動作が困難になるケースが多くみられます。手根管症候群と異なり、手のひらにも、はれや知覚異常が生じるのが特徴です。
回内筋症候群を起こしやすい人は、この回内筋を酷使している人で、回内筋に過緊張や炎症が発生すると正中神経を圧迫し、神経障害が発症する場合があります。
例えば、大工でドライバーをよく使う人、工場などの作業で繰り返し手や腕を使う人、前腕の筋肉を酷使するテニス、バドミントン、野球、ボーリングなどのスポーツをする人、長時間のパソコン作業をする人、ピアニストなどにみられます。
また、腕を伸ばして重たい荷物を押したり、突然重い荷物を持ち上げた際に、発症する人もいます。
回内筋症候群の検査と診断と治療
整形外科、神経内科の医師による診断では、症状や電気生理学的検査などにより判断します。神経伝導検査と筋電図検査を行うことで、正中神経の障害の程度や正確な障害部位が評価できます。
整形外科、神経内科の医師による治療では、軽症の場合は誘引となるような動作の中止、肘と手関節の安静、軽いマッサージ、低周波治療器の使用、消炎鎮痛剤の服用、ステロイド注射などを行います。一般に、回内筋症候群は一時的な神経まひで、肘と手関節の安静や消炎鎮痛剤の服用などの保存療法によって、50パーセントから70パーセントのケースでは数カ月以内に治ると見なされています。
症状が続きなかなか治らない場合は、手術により肘の部位で正中神経の圧迫を取り除きます。手術の結果は良好で、診断が間違っていない限り、80パーセント以上のケースで有効と見なされています。
回内筋(かいないきん)症候群とは、手にとって最も重要な神経である正中神経が肘(ひじ)関節周辺で圧迫されることにより、肘関節の前面の筋肉に痛みが生じたり、手のしびれが生じたりする疾患。円回内筋(えんかいないきん)症候群とも呼ばれます。
回内筋は、上腕の骨である上腕骨と尺骨(しゃくこつ)、橈骨(とうこつ)という計3つの骨をつなぎ、肘から前腕の中間までに付いている筋肉で、主に肘を曲げたり、腕を内側に回転したり、ひねったりする際に使われます。正中神経は、肘の辺りの上腕骨内側上顆(じょうか)の下方2・5から4センチを通ってから、上腕骨頭と尺骨頭の間にある回内筋の2つの筋繊維の間を通ります。この部位で、正中神経が圧迫されることがよく起こります。
ちなみに、正中神経は回内筋を横断するように通り過ぎると、浅指屈筋と深指屈筋という指を曲げる筋肉の間を通り、手首の辺りを通過します。その後、手の関節や指まで伸びます。
回内筋症候群の症状は、正中神経が圧迫を受けている部位より手に近い部位に現れ、肘関節の前面の筋肉の痛みが生じ、手のしびれや知覚障害が生じます。この手のしびれや知覚障害は、正中神経が手首周辺で圧迫される手根管症候群と同様、親指、人差し指、中指の3本の指全体と、薬指の親指側半分に認められます。小指には、しびれなどは生じません。
通常、腕に徐々にだるさや倦怠(けんたい)感を覚えて後に、主に親指、人差し指、中指にしびれなどが生じます。そして、筋肉の衰えで指の力が入らなくなったり、指を曲げづらくなったりして、字を書く動作や物をつまむ動作が困難になるケースが多くみられます。手根管症候群と異なり、手のひらにも、はれや知覚異常が生じるのが特徴です。
回内筋症候群を起こしやすい人は、この回内筋を酷使している人で、回内筋に過緊張や炎症が発生すると正中神経を圧迫し、神経障害が発症する場合があります。
例えば、大工でドライバーをよく使う人、工場などの作業で繰り返し手や腕を使う人、前腕の筋肉を酷使するテニス、バドミントン、野球、ボーリングなどのスポーツをする人、長時間のパソコン作業をする人、ピアニストなどにみられます。
また、腕を伸ばして重たい荷物を押したり、突然重い荷物を持ち上げた際に、発症する人もいます。
回内筋症候群の検査と診断と治療
整形外科、神経内科の医師による診断では、症状や電気生理学的検査などにより判断します。神経伝導検査と筋電図検査を行うことで、正中神経の障害の程度や正確な障害部位が評価できます。
整形外科、神経内科の医師による治療では、軽症の場合は誘引となるような動作の中止、肘と手関節の安静、軽いマッサージ、低周波治療器の使用、消炎鎮痛剤の服用、ステロイド注射などを行います。一般に、回内筋症候群は一時的な神経まひで、肘と手関節の安静や消炎鎮痛剤の服用などの保存療法によって、50パーセントから70パーセントのケースでは数カ月以内に治ると見なされています。
症状が続きなかなか治らない場合は、手術により肘の部位で正中神経の圧迫を取り除きます。手術の結果は良好で、診断が間違っていない限り、80パーセント以上のケースで有効と見なされています。
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