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■魚を食べる人は肝臓がんリスク4割低下 国立がん研究センター [健康ダイジェスト]

 青魚やウナギなどをよく食べる人は、あまり食べない人に比べて肝臓がんになるリスクが約4割低下するとの研究結果を、 国立がん研究センターが7日発表しました。魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などの不飽和脂肪酸を多く取っている グループほど、リスクが低下していました。
 肝臓がんの多くは、B型、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎を経て発症します。 同センターの沢田典絵研究員は、「DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、 肝炎が肝臓がんに移行するのを抑えているのではないか」と話しています。
 調査は、岩手県など9府県の45~74歳の男女約9万人を対象に、1995年から最長2008年まで13年間に渡って追跡。
 不飽和脂肪酸を多く含むサケ、マス、アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギ、タイの8種類の合計の摂取量で5つのグループに分け、肝臓がんの発症との関係を調べました。
 1日に食べる量が70・6グラム前後と最も多く食べるグループは、9・6グラム前後と最も少ないグループに比べて、肝臓がんになるリスクが36パーセント低くなりました。 2番目に多く食べるグループは16パーセント、3番目に多く食べるグループは14パーセント、4番目に多く食べるグループは2パーセントと続き、食べる量が多いほどリスクが下がる傾向がありました。
 DHAだけに着目すると、DHAを含む魚を最も多く食べるグループは、最も少ないグループに比べて、リスクが44パーセント低くなりました。
 肝臓がんの主な原因となるB型、C型肝炎ウイルスの感染者に限って調べても、同様の傾向がみられました。
 国立がん研究センターの研究結果は、米国の消化器病学会誌に発表されました。

 2012年6月7日(木)




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