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■ディーゼルエンジンの排気ガス、発がん性リスク最高度に WHO [健康ダイジェスト]

 健康への悪影響が指摘されているディーゼルエンジンからの排気ガスについて、WHO(世界保健機関)は、これまでの研究で肺がんの原因になることが確認されたとして、発がん性のリスクを5段階の危険度のうち、最も高い分類に引き上げると発表しました。
 これはWHOの専門機関であるIARC(国際がん研究機関)が12日、発表したものです。
 ディーゼル車など、ディーゼルエンジンから出される排気ガスにはごく小さな粒子状の大気汚染物質が含まれ、肺がんなど健康への悪影響が指摘されてきました。IARCでは、高濃度の排気ガスにさらされている鉱山労働者を対象にしたアメリカでの最新の疫学調査など、これまでの研究を分析した結果として「ディーゼルエンジンからの排気ガスは、肺がんの原因になるとともに、ぼうこうがんのリスクを高める可能性もある」と結論付けました。
 そして、その発がん性のリスクについて、1988年の調査結果から5段階の危険度評価のうち2番目に分類されていたものを、今回の調査結果から喫煙やアスベストなどと同じ最も高い分類に引き上げました。
 WHOの専門家は、先進国を中心に排気ガスの規制が進み、クリーンなディーゼルエンジンの開発が進んでいることを評価する一方で、こうした環境性能が高いエンジンが普及するには時間がかかるとして、とりわけ環境規制が立ち遅れている途上国で対策の強化を呼び掛けました。
 ガソリンからの排気ガスについては、発がん性が「限定的ながら認められる」と発表。1989年の調査結果から3番目に分類されている危険度評価を変えませんでした。

 2012年6月14日(木)




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