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■台風一過、各地で真夏日 関東地方では熱中症で12人搬送 [健康ダイジェスト]

 台風一過の20日、南から暖かい空気が流れ込んだため、関東地方は午前中から厳しい暑さとなりました。群馬県では、前橋地方気象台が日中に気温が35度以上になる地点が出る恐れがあるとして、今年初めての高温注意情報を県内に出しました。
 正午までに群馬県高崎市で33度、茨城県笠間市で32・8度、栃木県小山市で32・5度を観測。東京都心でも30・2度になり、今年初めて30度以上の真夏日になりました。気象庁は、熱中症などへの注意を呼び掛けました。
 関東地方では、5つの県で合わせて12人が熱中症の症状で病院に搬送されました。今年、全国で初めて高温注意情報が出された群馬県では、みどり市大間々町の工場で作業をしていた72歳の女性が体調不良を訴えたほか、伊勢崎市内のスーパーで買い物をしていた59歳の女性が体調不良を訴え、ともに病院で熱中症と診断されました。
 茨城県では、常総市で60歳代の男性がコンビニエンスストアの駐車場で倒れ病院に運ばれるなど、4人が熱中症にかかって病院に搬送されました。栃木県でも、男女合わせて3人が病院に搬送され熱中症と診断されています。千葉市緑区のゴルフ場でも、67歳の男性がゴルフのプレー中に気分が悪くなって病院に運ばれ、熱中症とみられています。
 朝の時間帯にも熱中症にかかる人が相次ぎ、神奈川県川崎市高津区では午前7時ごろ、自宅で入浴していた70歳代の女性が風呂場で倒れているのを家族が発見し、女性は病院に運ばれましたが、意識不明の重体となっていて熱中症と診断されたということです。
 消防は、原因ははっきりわからないとしていますが、気温にかかわらず、入浴中に体温が上昇し水分が失われることで、屋外で太陽に照らされたのと同じめまいやおう吐など熱中症の症状が現れることは、お年寄りに多くみられるとしています。
 一方、東京の都営住宅では、高齢者の熱中症を防ごうと、看護師が「経口補水液」と呼ばれる飲み物などで、こまめに水分補給をするよう呼び掛けました。独り暮らしのお年寄りが多い東京・新宿区の都営住宅の一角には、専門のスタッフが無料で健康相談に応じる「暮らしの保健室」というスペースが設けられています。
 真夏日となった20日は、看護師が、集まったお年寄りたちに熱中症を予防するよう声を掛け、塩分や糖分を含んだ経口補水液を飲むよう勧めていました。経口補水液は、点滴と同じ成分で作られる体が吸収しやすい飲み物で、自分で水に塩や砂糖を混ぜて手軽に作る方法も紹介していました。
 また、室内にいても熱中症になる危険性があることや、のどが渇いていなくても脱水症状が起きる恐れがあることなど、これから暑さが続く上での注意を呼び掛けていました。
 看護師の松浦志野さんは、「急に気温が上がると高齢者は対応できず、気付かないうちに熱中症の症状が進む恐れがあるので、きちんと水分がとれているか気を付けてほしい」と話していました。

 2012年6月20日(水)




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