■子宮頸がんワクチン、接種後567人失神状態 30分は座って休息を [健康ダイジェスト]
厚生労働省は27日、子宮頸がんを予防するワクチンを接種した後に、失神を起こしたり気が遠くなったりした女子中高生が812人報告されたと発表しました。筋肉注射の痛みや恐怖によって神経が防御反応を起こす迷走神経反射によるもので、ワクチンそのものとは無関係とみられます。
厚労省は、失神に備えて接種後30分は院内で安静にさせるよう医療機関に注意を呼び掛けています。
厚労省によると、今年3月までに推定284万人(延べ686万人)が接種し、症状が出た812人のうち、意識を失う失神状態になった人は567人、さらに転倒して頭を強く打ち付けたり歯や鼻の骨が折れる二次被害が起きた人が51人いました。
子宮頸がんワクチンは、2009年に発売されたグラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」と、2011年発売に発売されたMSD社の「ガーダシル」があります。
接種後に症状が出たのは、253万人(延べ634万人)に接種されたサーバリックスで683人、31万人(延べ約53万人)に接種されたガーダシルで129人。うち二次被害が起きたのは、前者で38人、後者で13人でした。
注射は肩近くの筋肉に行われ、皮下注射の他の予防接種より痛みが強いため、注射そのものの痛みや恐怖、興奮などから失神したり、転倒したりする副反応が起きることがあるといいます。
失神を起こしたのは、接種から15分以内が約9割を占めました。厚労省は、接種後に歩く際には保護者や看護師らが付き添うことや、約30分間は背もたれのあるイスに座らせることを徹底するよう求めています。
子宮頸がんワクチンは現在、国と市町村が中学1年~高校1年の女子を対象に接種費用を公費で助成しています。来年度には、予防接種法に基づく定期接種となる見通し。
接種後の失神でひどいけがをしたら、公的な救済制度で医療費などが支給される場合もあります。
2012年6月28日(木)
厚労省は、失神に備えて接種後30分は院内で安静にさせるよう医療機関に注意を呼び掛けています。
厚労省によると、今年3月までに推定284万人(延べ686万人)が接種し、症状が出た812人のうち、意識を失う失神状態になった人は567人、さらに転倒して頭を強く打ち付けたり歯や鼻の骨が折れる二次被害が起きた人が51人いました。
子宮頸がんワクチンは、2009年に発売されたグラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」と、2011年発売に発売されたMSD社の「ガーダシル」があります。
接種後に症状が出たのは、253万人(延べ634万人)に接種されたサーバリックスで683人、31万人(延べ約53万人)に接種されたガーダシルで129人。うち二次被害が起きたのは、前者で38人、後者で13人でした。
注射は肩近くの筋肉に行われ、皮下注射の他の予防接種より痛みが強いため、注射そのものの痛みや恐怖、興奮などから失神したり、転倒したりする副反応が起きることがあるといいます。
失神を起こしたのは、接種から15分以内が約9割を占めました。厚労省は、接種後に歩く際には保護者や看護師らが付き添うことや、約30分間は背もたれのあるイスに座らせることを徹底するよう求めています。
子宮頸がんワクチンは現在、国と市町村が中学1年~高校1年の女子を対象に接種費用を公費で助成しています。来年度には、予防接種法に基づく定期接種となる見通し。
接種後の失神でひどいけがをしたら、公的な救済制度で医療費などが支給される場合もあります。
2012年6月28日(木)
コメント 0