SSブログ

■ヤマイモの成分がアルツハイマー病を改善 富山大 [健康ダイジェスト]

 「ヤマイモ」などに含まれる成分に、アルツハイマー病の原因とされるタンパク質を減少させるなどの効果があるとする研究結果を、富山大学のグループがまとめ、新たな治療の手掛かりになると注目されています。
 研究を行ったのは、富山大学和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授らのグループ。グループでは、神経細胞を活性化する働きがあるさまざまな生薬を調べ、このうち、ヤマイモなどに豊富に含まれる「ジオスゲニン」を、アルツハイマー病の症状が出るようにしたマウス6匹に1日に1回0・12ミリグラムずつ、20日間に渡って投与しました。
 その結果、マウスの脳に蓄積されていた、アルツハイマー病の原因とされる「ベータアミロイド」というタンパク質が平均で70パーセント減少したほか、記憶や情報伝達をつかさどる「軸索」と呼ばれる神経細胞の突起の形が正常に近い状態に戻り、記憶力の改善も確認できたということです。
 東田准教授は、「病変した神経細胞を回復させる効果も確認され、アルツハイマー病の新たな治療薬の開発につながる手掛かりになる 」と話しています。
 アルツハイマー病に詳しい名古屋大学の永津俊治名誉教授は、「日常的に食べるヤマイモに含まれる成分が、アルツハイマー病の症状の改善に有効だという科学的データが得られたことは、たいへん興味深い。人にも有効か、今後の研究に期待したい」と話しています。
 イギリスの電子版科学誌に26日、富山大学の研究結果が掲載されました。
 ジオスゲニンは、植物ステロールに分類されるファイトケミカル(フィトケミカル)の一種で、ホルモンの一種であるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)と同じ構造を持っています。そのため、DHEAと同じように若返りやダイエット効果、滋養強壮を促すサプリメントなどにも多数配合されています。
 このジオスゲニンは、日本特産のヤマイモ、中国原産のナガイモ、ネギやアロエなどのユリ科の植物に多く含まれています。

 2012年7月27日(金)




nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0