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■暑い夏には脳梗塞にも注意が必要 熱中症だけではない危険性 [健康ダイジェスト]

 連日各地で、猛烈な暑さが続いています。先月31日は、気温が35度以上の猛暑日となったところが全国927の観測点の20パーセント近くに当たる170地点に達し、この夏で最も多くなりました。1日も日本海側を中心に暑さが続く見込みで、熱中症による救急搬送も連日続いていますが、気温の上がる夏には、脳の血管が詰まって発症する脳梗塞にも注意が必要です。 
 大量に汗をかく夏場は脳梗塞を発症する人が多いことから、専門家はこまめな補給を心掛けて水分を多めに飲むなどの予防策を呼び掛けています。
 脳梗塞といえば冬のイメージが強い病気ですが、国立循環器病研究センターが去年までの4年間に脳梗塞で受診した患者を発症の時期ごとに集計したところ、6月から8月の夏場は529人と12月から2月の冬場を上回り、年間を通じて最も多くなっていました。
 夏場は、じっとしていても大量に汗をかくため血液から水分が失われ、血液の粘度が増して血の塊ができやすくなります。その塊が脳の血管に詰まって脳梗塞、とりわけ脳血栓を発症しやすくなるということです。
 脳血管障害が専門の東京都済生会中央病院の高木誠院長によりますと、夏場の脳梗塞の予防には、汗として失われた水分や塩分をこまめに補給することが重要です。また、血圧やコレステロールの値が高かったり糖尿病があったりして動脈硬化が疑われる人や、自覚症状がないまま脱水が進むことの多い高齢者は、特に注意が必要だといいます。
 脳梗塞になると体の片側のマヒやしびれが起きることが多く、手足に力が入らない、ろれつが回らない、言葉が出ない、他人のいうことが理解できない、物が二重に見える、激しいめまいがする、激しい頭痛がするといった症状が現れることもあるということです。
 高木院長は、「片側のしびれやマヒなどの症状が1時間続いたら自然に治ることはなく、脳梗塞を起こしていると考えていい。症状に気が付いたら、すぐに119番して専門の病院に行くことが重要だ」と注意を呼び掛けています。

 2012年8月1日(水)




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