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■熱中症で搬送、先週は8686人、死者16人 7月累計は過去最高 [健康ダイジェスト]

 総務省消防庁は7月31日、23日から29日までの1週間に熱中症で救急搬送された人の数(速報値)を発表しました。16日から22日までの前週より約3000人増えて8686人が搬送され、1週間ごとの集計では今夏最多で、死者も3人増えて16人になりました。
 各地で猛暑日となった26日から搬送者数が急増し、1日1000人を突破。28日には1896人が搬送されました。7月の累計搬送者数は1万8070人で、2008年の集計開始以来最多といいます。
 消防庁が今年の調査を開始した5月28日以降では、累計搬送者数は2万41人、死者は39人。
 発表によると、23日から29日までの1週間に熱中症で救急搬送された65歳以上の高齢者は3717人で、全体の42・8パーセントを占めます。3週間以上の入院が必要な重症者は163人。都道府県別では愛知県が最多で668人。東京都646人、埼玉県632人と続きました。
 気象庁によると、全国927の観測地点中、23日から29日までの1日平均で、最高気温30度以上の真夏日になった地点は615。広範囲で厳しい暑さが記録されました。
 今後も各地で気温が高い状態が続くとみられ、気象庁は高温注意情報を出して熱中症への警戒を呼び掛けています。
 なお、真夏の猛暑日のような環境にいる幼児と高齢者は、若者よりも2倍以上体温が上昇し、熱中症になる危険性が高いことが、名古屋工業大学の平田晃正准教授らの研究チームによるシミュレーション実験でわかりました。
 研究チームは、3歳の幼児、25歳の若者、65歳の高齢者が気温37・5度、湿度60パーセントの環境に90分間いた場合の体温や発汗量の変化を調べ、コンピューターグラフィックで示しました。
 その結果、若者の体温上昇は約0・2度にとどまったのに対し、幼児の体温上昇は約0・4度、高齢者は約0・5度でした。発汗量は若者の約250グラムに対し、幼児は2倍超の約600グラム。一方、高齢者は若者の7割程度の約170グラムしか汗をかきませんでした。

 2012年8月2日(木)




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