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■BSEリスク最低の「清浄国」認定申請へ 農林水産省 [健康ダイジェスト]

 農林水産省は28日、日本を牛海綿状脳症(BSE)の発生リスクが最も低い「無視できるリスク」の国として認定するよう、国際獣疫事務局(OIE)に同日中に申請を行うと発表しました。
 郡司彰農水相は閣議後の会見で、「来年5月のOIE総会での認定を前提に申請を行う」と説明。BSE清浄国として、牛肉の輸出拡大につなげたい考えを示しました。
 認定を受けるには、過去11年以内に自国で生まれた牛でBSEの発生がないことなどが条件。国内では2001年(平成13年)9月以降に36頭のBSE感染が確認されましたが、10月以降に感染源だと考えられる感染牛を原料とした肉骨粉を飼料として使うことを法律で規制し、感染を根本からシャットアウトしたため、2002年(平成14年)2月以降に生まれた牛にBSEは発生しておらず、来年1月中にこの要件を満たします。
 家畜の伝染病を監視する国際機関で、170以上の国・地域が加盟するOIEは、BSEの発生状況や感染源となるエサの管理などの安全対策を踏まえ、発生リスクが低い順に、「無視できるリスク」「管理されたリスク」「不明なリスク」の3段階に分類。「無視できるリスク」の清浄国に相当する国としては現在、オーストラリアやニュージーランドなど19カ国が認定されています。
 日本は2009年(平成21年5月)に、「管理されたリスク」の国として認定されていました。
 今後、申請がOIEの専門家会合で検討され、日本の主張が認められて「無視できるリスク」の国と認定されれば、貿易交渉の有利な材料になり、高級牛肉の輸出に向けた追い風になると期待されています。
 また、OIEが定める貿易条件も緩和され、病原体がたまりやすい脳や脊髄などの特定危険部位を除去しない牛肉でも輸出が可能となります。
 郡司農水相は記者会見で、「日本の牛肉に対する評価は大変高い。輸出をこれから伸ばしていく余地はあるだろうと思う」と述べました。農水省では、「認定は世界的な信頼を得られるもので、和牛の輸出に向けた働き掛けのサポートになる」と説明しています。

 2012年9月28日(金)




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