■見た目が老けている人、心臓病を高率に発症 デンマークの大学が発表 [健康ダイジェスト]
見た目が実年齢より老けている人は、心臓病を発症するリスクが高いというデンマークの研究結果が、米ロサンゼルスで5日開かれたアメリカ心臓協会の年次総会で発表されました。
抜け毛や目の周りに脂肪がつくなど複数の加齢の兆候がはっきり現れている人は、若く見える同年齢の人に比べて心臓病を患う可能性が高いといいます。
コペンハーゲン大学のアネ・トゥベアハンセン教授らの研究チームは、40歳以上の約1万1000人を35年間にわたって追跡調査。このうち心臓病を発症したのは3401人で、心臓発作を起こしたのは1708人でした。
対象者は性別にかかわらず、加齢の兆候が1つ増えるごとに心臓発作や心臓病のリスクが高まっていました。中でも3~4つの兆候があった人は、全くない人に比べて心臓発作を起こすリスクが57パーセント、心臓病になる可能性は39パーセント高かったといいます。
心臓発作と心臓病の両方を最も強く予見した加齢の兆候は、目の周りの脂肪の蓄積でした。ほかの加齢の兆候としては、こめかみ部分の生え際後退、頭頂部の抜け毛、耳たぶのしわなどが挙げられています。
トゥベアハンセン教授は声明で、「目に見える加齢の兆候は生理学的または生物学的な年齢を示し、実年齢とは独立している」「医師は診察の際、こうした兆候を必ず確認するべきだ」と忠告しています。
なお、昨年のアメリカ心臓協会の年次総会では、定期的な歯石除去は歯を美しくするだけでなく、心臓発作や脳卒中のリスクも下げる可能性があるとする台湾の研究結果が発表されています。
台湾の台北栄民総医院の研究チームは、10万人以上を平均で7年間にわたって追跡。その結果、歯科医または歯科衛生士に歯石を除去してもらったことがある人は、一度も除去してもらったことがない人に比べ、心臓発作を起こすリスクが24パーセント、脳卒中を起こすリスクが13パーセント低かったといいます。
また、少なくとも1年に1回、歯石除去を受けている人は、どちらのリスクも目立って低くなったといいます。
研究チームは、「専門家による歯石の除去で、心臓発作や脳卒中につながる炎症を引き起こすバクテリアの増殖が抑えられるためではないか」と分析しています。
2012年11月9日(金)
抜け毛や目の周りに脂肪がつくなど複数の加齢の兆候がはっきり現れている人は、若く見える同年齢の人に比べて心臓病を患う可能性が高いといいます。
コペンハーゲン大学のアネ・トゥベアハンセン教授らの研究チームは、40歳以上の約1万1000人を35年間にわたって追跡調査。このうち心臓病を発症したのは3401人で、心臓発作を起こしたのは1708人でした。
対象者は性別にかかわらず、加齢の兆候が1つ増えるごとに心臓発作や心臓病のリスクが高まっていました。中でも3~4つの兆候があった人は、全くない人に比べて心臓発作を起こすリスクが57パーセント、心臓病になる可能性は39パーセント高かったといいます。
心臓発作と心臓病の両方を最も強く予見した加齢の兆候は、目の周りの脂肪の蓄積でした。ほかの加齢の兆候としては、こめかみ部分の生え際後退、頭頂部の抜け毛、耳たぶのしわなどが挙げられています。
トゥベアハンセン教授は声明で、「目に見える加齢の兆候は生理学的または生物学的な年齢を示し、実年齢とは独立している」「医師は診察の際、こうした兆候を必ず確認するべきだ」と忠告しています。
なお、昨年のアメリカ心臓協会の年次総会では、定期的な歯石除去は歯を美しくするだけでなく、心臓発作や脳卒中のリスクも下げる可能性があるとする台湾の研究結果が発表されています。
台湾の台北栄民総医院の研究チームは、10万人以上を平均で7年間にわたって追跡。その結果、歯科医または歯科衛生士に歯石を除去してもらったことがある人は、一度も除去してもらったことがない人に比べ、心臓発作を起こすリスクが24パーセント、脳卒中を起こすリスクが13パーセント低かったといいます。
また、少なくとも1年に1回、歯石除去を受けている人は、どちらのリスクも目立って低くなったといいます。
研究チームは、「専門家による歯石の除去で、心臓発作や脳卒中につながる炎症を引き起こすバクテリアの増殖が抑えられるためではないか」と分析しています。
2012年11月9日(金)
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