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■用語 後頭神経痛 [用語(か行)]

[喫茶店]後頭部や耳の後ろに刺すような、うずくような痛みが発作的に出現する神経痛
 後頭(こうとう)神経痛とは、後頭部を通る末梢(まっしょう)神経に沿った形で、後頭部や耳の後ろに刺すような、うずくような痛みが発作的に出現する神経痛。
 特定の末梢神経の支配領域に発作性、反復性に痛みがみられる場合が神経痛で、筋緊張性頭痛とは区別されます。痛みは不規則な間隔で繰り返し起こりますが、長時間持続することはありません。
 後頭神経痛は第2(C2)頸(けい)神経、第3(C3)頸神経領域の神経痛で、後頭部に分布する大後頭神経や、耳の後ろに分布する小後頭神経の支配領域に痛みが認められます。
 普通は前触れなしに、突発的に後頭部から頭頂部の頭皮の表面、耳の後ろに、ピリピリと刺すような、ズキズキとうずくような痛みが発生します。痛みの強さは個人差があり、何もできなくなるような痛みから、髪の毛を触ると痛いというものまであります。通常は後頭部などの片側が痛み、まれに全体が痛みます。
 痛みが数分おきに突発的に発症し続ける場合もあり、夜中も寝れないほどの痛みが発症する場合もあります。痛みが発症する部位や痛みの程度が、日によってや時間によって微妙に変化する場合もあり、目の奥に痛みを感じることもあります。
 軽度の後頭神経痛はしばらく安静にすれば治まりますが、まれに後頭神経痛が発症した部分に違和感が残ることもあります。
 後頭部にある筋の過緊張が主原因と見なされていますが、頸部(けいぶ)から後頭部にかけての脊椎(せきつい)の関係、肩凝り、外傷、ストレス、風邪なども誘因になると見なされています。また、糖尿病など神経への栄養血管が障害された場合でも発症しますし、顔面神経まひ、突発性難聴、ラムゼーハント症候群の前駆症状として現れることも珍しくありません。
 近年では、ウイルス感染説も浸透しており、後頭神経節に潜伏していたヘルペスウイルスが体力や免疫力の低下した状態で活性化し、痛みを引き起こすからとも考えられています。
 後頭神経痛に気付いたら、神経痛の原因になっている炎症や腫瘍(しゅよう)、血管による圧迫の有無などをよく調べることが必要です。そのためには、まず神経内科、内科、脳神経外科の医師に相談して適切な診断をしてもらい、その原因に対して適切な治療を行ってもらうことが大切です。
[喫茶店]後頭神経痛の検査と診断と治療
 神経内科、内科、脳神経外科の医師による診断では、大後頭神経や小後頭神経に炎症や圧迫などがみられるかどうかを調べるため、CT検査やMRI検査などを行います。また、神経の電気的診断のため、筋電図検査も行います。
 神経内科、内科、脳神経外科の医師による治療は、薬物療法が基本になり、鎮静剤やビタミンB12剤を処方します。精神的なストレスが主な原因であれば、緊張を和らげる薬を処方します。一部の医師では、抗ウイルス剤を処方こともあります。
 薬物療法があまり有効でない場合には、神経ブロック療法や外科療法を行います。




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