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■アスベスト労災など認定1144人 936事業所を公表 [健康ダイジェスト]

 職場でアスベスト(石綿)を吸い込み肺がんなどになったとして、2011年度に労災などと認定された人は、全国で1144人に上ることがわかり、厚生労働省は労災認定を受けた人が働いていた事業所をホームページなどで公表して注意を呼び掛けています。
 厚労省によりますと、職場でアスベストを吸い込み肺がんや中皮腫などの健康被害を訴えて、昨年度、労災と認定されたり、「アスベスト健康被害救済法」に基づいて補償の対象となったりした人は、前の年より108人多い1144人でした。
 労災認定を受ける人はここ数年、1000人前後で推移しており、厚労省は当面は、こうした状況が続くとみています。
 業種別では、アスベストを使った断熱材などを扱う建設業が578人、アスベストの製造工場や造船工場などの製造業が461人で、合わせて全体の9割を占めました。また、都道府県別では最も多かったのは東京都で148人、次いで大阪府と神奈川県が99人、兵庫県が97人でした。
 アスベストは2006年に使用が全面禁止になりましたが、健康被害が出るまで20年から40年の潜伏期間があるとされています。
 厚労省は今回、労災認定を受けた人が働いていた936事業所の名称を同省ホームページなどで公表しました。うち初めて公表されたのは、697事業所。
 公表は、作業中に石綿を吸い込んでいた可能性がある従業員への注意喚起や、健康への影響が懸念される事業所の周辺住民への周知が目的。労災認定などを受けた1144人が働いていた1005事業所のうち、個人事業主(一人親方)や事業所が不明な69カ所を除いた分が明らかにされました。
 ホームページに事業所一覧を掲載するほか、29、30両日の午前10時~午後5時に、補償の仕組みなどについて電話で相談を受け付けることにしています。番号は03-3595-3402。
 厚労省は、「石綿による疾患は20~40年の潜伏期間を経て発症する。自分の働いていた事業所を確認してほしい」としています。 

 2012年11月28日(水)




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