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■肉や乳製品を多く摂取すると、脳卒中減り心筋梗塞は増加 ほどほどが低リスク [健康ダイジェスト]

 肉や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸を多く取ると脳卒中のリスクが下がる一方、心筋梗塞を発症しやすくなるとの研究結果を国立がん研究センター(東京都中央区)などの研究チームがまとめ、11日公表しました。
 研究チームは脳卒中と心筋梗塞のリスクを摂取量とともに調べ、「肉や乳製品は、ほどほどに食べるのがよい」と結論付けました。
 45~74歳の男女約8万2000人を11年程度追跡調査し、動物性脂肪分に含まれる飽和脂肪酸の摂取量に応じて5グループに分けて、リスクを調べました。
 脳出血や脳梗塞を含む脳卒中全体は、1日に食べる飽和脂肪酸の摂取量が多いほど発症リスクが低く、最多のグループ(1日当たり21・6~96・7グラム)は最少のグループ(同0・8~11・7グラム)に比べ、リスクが23パーセント低くなりました。
 脳卒中のうち脳の奥にある細い血管から出血し、日本人に多い「深部脳出血」は、摂取量の増加に伴い発症率が下がる傾向が鮮明でした。飽和脂肪酸を取ると、血管を強くするのに必要なコレステロールが増えることが関係するとみられます。
 一方、心筋梗塞の場合は、1日に食べる飽和脂肪酸の摂取量が多いほど発症リスクが高まる傾向にあり、最多のグループは最少のグループに比べ、リスクが39パーセント高くなりました。
 研究チームは日米などでの過去の調査と合わせて、1日20グラム程度の摂取が循環器系疾患のリスクを最も下げられるとみています。牛乳を毎日コップ1杯200グラム、肉を2日に1回150グラムほど食べるような生活に相当するといいます。
 飽和脂肪酸は脂質の材料で、エネルギー源として大切な脂肪酸です。ラードやバターなど肉類の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれ、溶ける温度が高く、常温では固体で存在します。そのため体の中では固まりやすく、しかもコレステロールや中性脂肪を増加させる作用があるため血管を強くしますが、血中に増えすぎると血管を詰まらせる原因になると考えられています。
 動脈硬化につながることから控えたほうがいいという見方がある一方、無害で制限する必要がないという知見もあります。

 2013年3月11日(月)




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